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はあ、

重い腰を上げて、1年ぶりに就活を再開した。

マイナビやらリクナビやらをのぞいてみたり、
自分がこれまでしてきたことを振り返ってみたり、
社会人の人に面談を申し込んでみたり、
とても就活生らしいことをしている。
「あーそうそう、就活ってそんな感じだったなあ」ってやっと思い出してきた。

「自己分析」「軸」「ガクチカ」「自己PR」といった類の、"就活用語"はやっぱり苦手。特に理由はないけど、こういう言葉を聞くとなんだかゾワってなる。



就活について考えているとき、いつも思うんだけど、みんなさ、ふつうに内定まで取れてるの、ほんとすごすぎ。
「ある程度学歴あれば、選ばなければどこかしらには入れる」とか言うけど、「どこかしら」に入るためにも、それなりに志望動機とか考えて、それなりに自分のアピールとかしなきゃいけないわけで。とか思うと、「選ばなければどこかしらには入れる」にも同意しかねる。
内定をもらった会社がどんな会社であれ、内定を与えられる資格を得たというだけで、本当にすごいと思う。
だって、内定もらったってことは、誰かに必要とされているってことでしょ。相手が必要とする自分であることを、ちゃんと伝えることができたということでしょ。そこまで力を尽くせていることが本当にすごい。誰かに求められているという事実が、すでに尊い。

私は1度目の就活、バイトもお休みして、本当に毎日就活しかやっていないくらい就活しかしていなかったのに、それでも内定までもらった会社はなかった。最終面接までいったところもなかった。
私は誰かに必要とされる人間なんだろうかって、毎日考えてしまう。
必要とされるとして、私のどの要素が人に「欲しい」と思わせるのか、まるで思い当たる節がない。どうしても、いやでも私の代わりいくらでもいるよなあという思考に辿り着く。

別にたいそうな志があるわけでもなく、ちょっと休学しただけなのに、「普通の就活はしなさそう」って周りの人は言うんだけど、普通の就活って一体何。普通じゃない就活もよくわからないし。
とにかく今の私は、どうしたら自分のことを必要と思ってもらえるんだろうということを考えるので精一杯。




マイナビとかリクナビとかで、会社をさがすと、本当にどの会社も同じような会社にしか見えない。
画像とロゴ、会社名くらいでしか、それぞれの会社の特徴をつかむ術がない。文章もあるっちゃあるけれど、正直他の会社と何が違うのかよくわからないし。同じ業界の会社名としれっと入れ換えても、気が付かないくらいには個性を感じない。どういう会社なのかがよく見えてこない。
皮肉にも、残業時間や男女比、育休の取得率とか、そういう部分はわかりやすく図解されている。
なるべく効率よく就活情報を載せるために、フォーマット化されるのはしょうがないとは思うけれど、それにしても、マイナビやリクナビは、会社の"色"が見えなさすぎる。全ての会社が灰色に見える。なんであんなに個性を殺してしまうような仕様になっているんだろう。

ちなみにWantedlyは好き。不思議にも、Wantedlyはその会社の色が見えやすい気がする。
文章を細かく読まなくても、パッとみたときに、熱があるな〜とか、かたそうだな〜とか、自由そうだな〜ってなんとなく伝わってくる。不思議。




というか、ずっと謎なんだけど、どうして会社説明会の動画とか、スライドとか、会社のホームページに貼っといてくれないんだろう。
結構貼ってくれてる会社もあるけれど。そういう会社を見つけた時には、心の中でありがとうって言うようにしてる。

どうせいつも同じ内容説明してるんだったら、動画にしていつでも見れるようにしておけばいいのにって思ってしまう。たまに、スライド読めばわかることを、全部口に出して説明してくれる会社あるけど、スライド読めばわかるから。最初からHPにスライド貼っておいて欲しい。

ものすごく申し訳ないけれど、説明会のテンポが悪かったり、スライドがみにくかったりすると、開始10分くらいで私はもう興味を失ってしまう。その会社にエントリーする気も無くなってしまう。
本当は、伝え方が下手なだけで、中身はとってもいい会社、というパターンもあるのだとは思うけれど、自分が入る会社は、外の人にいかにストレスを感じさせず、わかりやすく伝えるか、まで(その相手が学生だとしても)気を遣える会社であって欲しいと私は思う。

でも、開始10分ですでに興味を失ったとしても、説明会はあと50分くらい残っていて、ブラックリスト的なものに名前を載せられると面倒なので、途中離脱も少し怖くてできない。だから、そのままつまらない説明会を聞き続けることになる。時間のロスすぎる。
わかりやすいスライドか説明会の動画、HPに貼っといて欲しい。切実。




最近、どうしてここまで就活への抵抗感が消えないのかがやっとわかった。
就活していると、いやでも自分の嫌なところと向き合うことになる。
こんなことができない、こんなことが足りない、こんな過去があって、こんな失敗をして、こんな人間で。
就活をしていて、自分なかなかいいじゃんって思える機会って、今までほとんどなかった。自分に何が足りていないのかを直視せざるを得ない。
だからこんなに就活がしんどいんだなと思った。

「本当にできる人が欲しいんなら、新卒じゃなくて中途とるから」
「今できないのなんて当たり前。これからできるようになっていけばいいんじゃん」
って声かけてくれるのはありがたい。確かにそう。頭ではわかる。
でも、なんでも後ろ向きに考えてしまう私は、自分1人でその発想に辿り着くことができない。前向きなことを考えるのが得意な人に教えてもらわないと、そのことに気がつくことができない。

ここから数ヶ月間は、嫌な自分を直視しつつ、自分は誰かに必要とされているんだろうかという不安を抱え続けながら生きていかないといけないのか。
しんどいな。

就職できなくてもなんとなってる人はいるし、実際なんとかはなるんだろうけど、それでもやっぱり不安は拭えない。
ふつうに働きたいしね。社会の一部になりたい。ただ消費を続けて、この世の資源を貪り続ける罪悪感から逃れたい。「社会人」になりたい。一体何をしている人なのか、よくわからない今を抜け出して、自分なりの役割や肩書きが欲しい。




でも、今過ごしている時間は未来への投資だと考えることにする。
今苦しめば、きっと将来の私が感謝してくれる。
休学してから、今の幸せや快楽を追うことに慣れすぎた。我慢というものをほとんどしなくなって、思うがままに生きてきてしまった。
そのせいで、毎日流れるように時間が過ぎていく。生きているという実感が薄れてきた。今この瞬間の刹那的な快楽を求め過ぎている。
未来のために今苦しむということに、そろそろ慣れていかないと、いつか何かが破滅しそう。
何より今の自分が今の生き方に満足できていない。しばらくずっと。

未来の自分のために、今苦しむ。
最近自分に繰り返し言い聞かせている言葉。

あと、最近お母さんが頑張っている。
近くに頑張っている人がいると、自然と自分も頑張りたくなるのね。
就職先が決まったら、一番最初に報告したいのはやっぱりお母さんかなあ。
その時のことを思い浮かべて、また明日から、コツコツ頑張っていくかあ。

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