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クスコ~アグアスカリエンテス②

線路は続くよ

スタンドバイミーは線路の上をひたすら歩いていくだけだから迷うことはない…はずなんだけど、最初だけ道を間違えたんじゃないかと思う。登山道とギリギリ呼べるかなってくらいの険しい石段が続き、ようやく線路を発見した。線路の下流側(?)から続々と人が歩いてきたので、私たちの選んだ道が間違いだったと今でも思っている。旅に迷子は付き物。一人だとしんどい道は萎えるけど3人いるとそれすらも後で楽しい思い出に変わるので、たまには誰かと一緒に行動するのもいいものだ。

写真右手に見えている道を進んだらハードモードな登山道。正解かどうかはともかく線路にはつながっている
スタンドバイミースポット

3人中私を含めた2人はスタンドバイミーの映画を観ていないので、分かった風な顔をして写真撮っているだけ。
気温はさほど高くないけど天気がいいので結構暑い。

コーヒーの木。自宅で植木鉢栽培しているので、野生の大きい木が見られて嬉しい。

歩き始めは良い天気だったけど途中から雨が降り出し、出番がないと思っていた雨具の出番。この翌日も夕方から雨が降り、天気予報を見ると夕方に雨が降ることが多いみたいだった。4月~5月はペルーもボリビアも乾季なので雨具は荷物に入れるか最後まで悩んだけど、持ってきてよかった。備えあれば憂いなしだなあ。3週間の旅行中に雨具が活躍したのはこの1回だけだった。

線路は電車も通る。スピード落としているし大きな音で警笛を鳴らしてくれるから撥ねられることはなさそう。

3時間かかってゴール。初日に痛めた骨盤が泣いている。汗まみれ&雨まみれなので、今日は例え水しか出ないシャワーだとしてもしっかりとシャワーを浴びたい。
アグアスカリエンテスは険しい山々に囲まれており、思わずあんぐりと口を開けて上を仰ぎ見てしまう。

急流のウルバンバ川

本日の宿はこちら:Casa Machu Picchu Hostel
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一泊$11.97(朝食なし)
朝食は依頼すれば作ってもらえるみたい。
線路とウルバンバ川に挟まれた位置にあるので、警笛と川の音が結構すさまじい。
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宿の外観。アグアスカリエンテスはどの建物も綺麗。
踏切はなく、線路は普通に横断するスタイル。
観光地~。

水シャワーでもいいと言ったけど、お湯が出るならそれに越したことはない。今日の宿は念願のお湯が出る!ただし別のフロアではぬるいお湯しか出なかったそうなので当たりはずれあるのかも。

同じ部屋には日本人のお姉さまと中国人のマダムが。すでにマチュピチュを見てきたというお姉さま曰く、何でも観光地値段の街だけど、マチュピチュを見ればその感動で値段への不満は吹っ飛ぶらしい。明日が楽しみ。

即席チームが顔を揃えるのは今日が最初で最後なので、3人で夕食。レストランは量が多くて一人では入れないので3人集まっていると心強い。アルパカとクイが食べたいという我儘に付き合ってもらった。

クイ(テンジクネズミ)モルモットのような動物。
クイは丸揚げのままだと食べづらいので写真を撮り終えたら切り開いてくれる。
アルパカは牛肉と違いがわからないくらい、ほぼ牛肉。ウェルダンで頼んだら結構固かった

アルパカは「牛肉だよ」と言われて食べたら絶対に疑わないと思う。それくらい牛肉と瓜二つの味だった。GAKUTOなら違いがわかるのだろうか。クイは鶏肉のような触感を想像していたけど、食べてみると魚っぽい風味。鯖が近いかな。
どのレストランでもクイは下半身のみを調理して提供しているようで、今回は倍額を出すということで丸揚げの状態で出してもらった。食べてわかったのは、上半身は頭だったり内臓を取り出して空っぽになった部分だったりがあり、あまり食べる部分が多くはない。観光客としては写真に収めたいという気持ちがあったけど、下半身だけで提供しているのは道理だなと思った。

可愛らしいクイのイラスト。ご馳走様でした。

お店を出て3人で噴水広場でビールを飲んでいたら、男性数人に何事かスペイン語で話しかけられた。海外だと路上飲酒が禁止の国もあるから、ここで飲んでたらまずかったかな?とドキドキしたのだが、ビールを売っているお店を尋ねられただけだったみたい。びっくりしたー。

ペルーの定番ビール、クスケーニャ。

明日のマチュピチュのチケットはそれぞれルートや時間が異なるのでここでチーム解散。一人旅同士だと適度な距離感で接することができて、一人の寂しさもなくなるので、私は一人旅の人と時間を共有するのが結構好き。
一人でもどこでも行けるけど、後々旅を振り返って思い出すのは一人で過ごした時間よりも誰かと一緒に過ごした時間の方が圧倒的に多い。

一人で3時間黙々と線路沿いを歩くのではなく、あつーい!とか、まだ着かないのー!とか言いながら楽しくここまで来られて良かった。
今後もマチュピチュに行ったときのことを思い返すたびに、この即席チームで過ごした一日もセットで思い出すことでしょう。

いつかまたどこかで会う日が来るのかどうかわからないけど、記憶に残る一日をありがとうございました!

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