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【前編】服の呪縛と服試着旅with自問自答ガールズ

はじめに

前回↓の続きです。

今回は同日に行った服の試着旅。
長いので分割しました。

「なりたい」を見失いつつある私の服試着旅。結末は如何に。


Y´s

いよいよ服試着の大本命、Y´sへ。1人だと早足で通り過ぎるのでいっぱいで、店員さんの方を見ることすらできないブランドだ。

しかし自問自答ガールズの多くが惹かれ身にまとう様子を数々のツイートやnoteで見てきて、羨ましいと思わずにはいられなかった。

とはいえ私に合うサイズも、ましてや似合うものなんて とても…。せめてどんな服があるか見るだけでも…という気持ちだった。(※人様に付き添ってもらいながら そんなこと抜かすんじゃねぇ。)


めのうさん「デザインが効いてる方が好きですか?」

デザインが…効いてる宇宙猫になる私。

私「いや…そうじゃない方がいいかも…。」

柄モノってこと…?(※よく分かってねぇのに漠然としたイメージで答えるんじゃねぇ。)

店員さん「どのようなのがお好みですか?😊」

あれ…全然難しいこと聞かれていないのに答えられないのは何故だろう。あぁそうか。ここ数ヵ月で「似合う」の魅力に気付いて、そればかり気にしていたからか。

それとも。好きな服はあるけれど、すぐ答えられるほど大好きな物ではないのか、単に緊張していただけか。まぁそもそもサイズがないだろうから試着にまでは至らないと思ってて考えてなかったのが一番か。(※人様に付き添ってもらっておいて以下略)

めのうさんに助け舟を出してもらいながら(※始終助けてもらってる)、2択の質問に答えるうちに、店員さんが2着の服(上下)を持ってきてくれた。

HPで見ていた時も思ったけど、真っ黒すぎてどんな感じか着用時の姿が全く想像つかない。サイズ大丈夫か?シャツワンピースだけど裾は引きずらないか…?内心まだ宇宙猫のまま、試着室へ。

シャツワンピース長っ!!かつてないトップスの長さに困惑する。合わせるパンツを履こうとするも、お洒落すぎて足通すところを若干迷う。オロオロしながらも、なんとか着れた。(余談だけど着替える途中で謎の湿疹まみれの腕を見て汚すぎてびっくりした。試着室って明るいんだねぇ…。よく分かるねぇ…。)

靴も履いて、めのうさんと店員さんの前へ。私も改めて鏡を見る。

そこには見たことがないような自分がいた。
間違いなく自分なんだけど、これまでの印象が覆されたような。



約10年前、とある記念撮影をした。超絶技巧のメイクと、超越した撮影技術によって大変身した私は、写真を見て「知らん人がおる!!」と叫んで喜んだ。本当に別人としか思えない大変身だった。

しかし今回は、髪もメイクも靴もそのまま。ただ、服を変えただけ。私だってハッキリ分かるのに、私という人間の印象がガラリと変わった。別人になったようではなく。

これはすごい。靴やバッグと違って服は面積が多い分、印象も左右されやすいとは思っていたけど、こんなにとは。こんなにも、服に力があるなんて。

ただただ衝撃で、呆然とした。しかし心のどこかで「これしかねぇ!!」と叫ぶ私もいた。

電流も音楽も流れなくて、大量の感嘆符が頭に浮かんだ。衝撃的で、この感じはどこかで⋯あ、 この音が流れる感じ。

そう、それは さくさんとの靴試着旅(第10回 靴試着の旅𝙸𝙽神戸)で、初めてタビローファーを履いた時の感じだ。(※後日「テレンッ」って感じの音、というアバウト過ぎる情報だけでさくさんご本人がこの音を特定してくれました。ありがとうございます。)


袖は元々長めの作りだそう。両手を捲ってもらう。全身真っ黒なのに野暮ったくない。とても、なんというか 中身のちゃらんぽらんさを感じさせない…!!カッコよく、見えた。お気に入りのネックレスが一段と際立ち、輝いていた。

服によっては「私の等身、4等身!?」ってぐらい ずんぐりむっくりで、試着室で泣きそうなくらいへこむのに。ずーっと、身長と手足の長さがコンプレックスだったのに。それを、感じさせなかった。

店を出て、めのうさんが言ってくれた。「(すごく気にしてたけど)身長、全然気になりませんでしたよ。」嬉しかった。骨格もだけど、それ以上に長い間、色んな服を身長のせいで諦めていたから。


ノワール ケイニノミヤ

衝撃のY´sからすぐ隣のお店。聞きなれないブランド…。どうやらコムデギャルソンの系列店らしい。大丈夫か、私。またもや怖気づく。

お人形さんのように可愛い店員さんに明るく出迎えられる。展示されている服は白黒ばかりだけど、フリルがいっぱいあったり、とても女の子らしくて可愛かった。可愛…すぎるかなぁ…私には。

とても素敵だけど私が着るのは…と、もじもじしてたら めのうさんがとある服を手に取り、否定しない私を確認して試着室へGOサイン。ヒェェェェェッ…。

両肩にたくさんフリルがついた白い半袖Tシャツと、ショルダー紐が太めでベルトみたいになってる黒のロングスカート。ドギマギしながら試着。ベルト付きのスカートなんて何年振りだろう。そういえば20代半ばまでは、わりとフリフリや膝丈のワンピースやスカート履いてたな…。可愛いの、好きだったな。

試着室を出ると、とても嬉しい反応。うん…。恐れていたような事故的な仕上がりにはならなかった。いや、むしろめちゃくちゃ可愛くて欲しいくらいだ。

ふわふわ舞い上がっていると、めのうさんが今度はチュールスカートを勧めてくれた。チュール素材…可愛いけど、確か一度しか買ったことが無い。もう何年も履いてないけど如何なものか。

鏡を見る。ふわっと広がる黒のチュールスカートは、思っていたよりも似合っていた。可愛い。動くたびにふわりと揺れる。

「脱ぎたくない…。」

自然と、そんなことを言っていた。店員さんも、めのうさんも驚いていた。

「そういう風に思ってもらえるなんて、こっちも嬉しいですー!」店員さんが、きゃっきゃと可愛く笑いながら答えてくれた。

試着した服の型番を名刺に控えてもらい、店を後にした。いつかまた行きたい。今度は1人で入れるかなぁ。


ストロベリーショップ

「小さいサイズの服を扱ってるお店もありますよ。」と、勧めてもらい次のお店へ。23区、自由区…聞いたことはあるけれど、入ったことはなかった。

グレーのロングシャツワンピを勧めてもらう。丈が長い…。いつものことながら、裾を引き摺るんだろうか…と思いながら試着室へ。

いざ着てみると、ジャストサイズだった。シルエットだって本来のものだろう。さすが小さめサイズの店だ。丈はちょうどいいが、かといって肩幅やウエストがキツイなんてこともなかった。

もう1着ワンピースを試着した。こちらは白地(ベージュ?)に黒の総柄。何の柄だろう…幾何学模様のような。この手の柄は生まれてこのかた一度も着たことがない。いざ試着へ。

……入った。丈も引き摺らない。なのに何だろうこの落ち着かない感じ…。好きか嫌いか、似合うか似合わないかすら分からない。またもや宇宙猫になる。しかしY´sの時と違い、「困惑」の方が多い。未知の感覚。

思ってることが何でも顔に出てしまう私は案の定、顔に出ていたらしく「そわそわしてる」らしかった。こんな感覚になる服もあるのか…。好き、嫌い、似合う、似合わないだけじゃないんだと知った。


ポールスミス

ネットで見て どうしても試着してみたかった服を求め、いざ。店員さんにスマホの画面を見てもらい、試着したいと伝えると、オンライン限定商品だと言われズッコケそうになる。私の確認不足が過ぎる。気を取り直してもう1着の方を尋ねると、そちらは在庫があるようで用意してもらえた。


画像じゃ見えないけど袖の折り返しも青緑色で超絶可愛いんです。

ネットで見たままの色合いだ~✨と浮かれながら試着室へ。そして鏡を見る。丈はギリギリだった。いつもの、ちょっと厚底なグッチのローファーを履いてなんとかなるくらい。

けれどそれ以上に、服のシルエットに驚いた。女性らしくなだらかな曲線が描かれていて、上品だった。自分のスタイルの悪さを感じさせなかった。Y´sの時も思ったけど、多分、「一流」ってこういう服をいうんだろうな。

予算オーバーで購入は出来なかったけど、余裕があったら買ってたように思う。シルエットが美しいし、なにより色合いが大好きなのだ。紺色と青緑色の組み合わせが。そういえば、今使っている財布もこの色だ。12色も色の組み合わせ選べるのに、見本と同じこの色を購入した。


おわりに


前編は以上です。

次回はバーニーズニューヨークでの試着と、まさかの購入。この日の試着旅の総まとめです。またお付き合いいただければ幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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