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present for you


子供の頃、
我が家にも
サンタクロースが
やってきたが、
その存在に
確かな疑念を抱いたのは
小学校2年 or 3年、
8歳か9歳の時である。

同級生のタツルが、
「うちはサンタクロース来ないよ」
とはっきり言ったのである。

「えっ」
と思ったが、
よくよく考えれば
そうだよな。。。
と思ってしまった。

しかし、
小学校3年の冬、
私がサンタクロースに
オーダーしたものは、
たしか
マウンテンバイクである。
(当時ギア付きの自転車は
少年たちのあこがれであり、
遊びに行く時は
常に相棒となった)

そんなでかいもの、
団地の4階の玄関に
置けるものか、
(当時僕の家族は
団地暮らしであった)
そう思ったが、
翌朝目を覚ますと
きちんと
”セッティング”
されてあったのには、
感服してしまった。

その後も、
サンタクロースの
贈り物は
数回続いたが、
何を頼んだのかも
覚えていない。
(いや実際、
ほとんど
希望のものは
口に出していないと思う。
マウンテンバイクで
満足してしまったのだろう)


僕には
現在8歳になる甥っ子がいる。
あいつも
そろそろ気付く頃だ。

気付いていても
何も言わないのが、
サンタクロースに対する
やさしさ
なのかもしれない。


僕はあいつの
親でもなんでもないので、
上等などら焼き2枚
を渡すだけに
おさまった。




以上

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