さよならEvernote、よろしくUpNote
こちらのマガジン(私の執筆環境の探求)で、趣味の小説執筆のエディターとしてScrivenerからRemNoteを経て今はMSのVScodeに落ち着いているという記事を掲載してます。
よっぽど日本語の紹介記事が少ないのか、RemNote関連は私のnoteで唯一の人気コンテンツなわけですがw
もう使ってないのでRemNote関連についてはこれ以上は書くことがないです。でも学習用のノートアプリとして最適化されていると思うので、大学生とか学習してる人はぜひ使ってみてもらいたいです。
ということで今回は資料整理アプリとして使っていたEvernoteをやめてUpNoteにしたという話です。
書いてるのがSF小説で論文や科学記事を参考にしてるので、ネットで集めた参考資料を置く場所としてずっとEvernoteを使ってました。
つきあいはそこそこ古く、2012年のiPad3を取得したときに課金するようになったけど、その前からぼちぼちPCで使ってました。2008年に登場して日本語版が出たのが2010年だそうです。
当時のプランで『プラス』というのがあって年額3,100円だったのが去年くらいに値上げして4,500円になったけど、後からできた『プレミアム』よりは安かったので、今年の3月までずっとそのプランを継続して使っていました。
iPad3は7年使用でダメになり、しかもダメになる前にEvernoteのアップグレードにOSが対応しなくなるという状況だったので、Windows11のノートPCを買ってそちらで使ってました。Evernoteの支払い情報がアップルアカウントに紐付いてて変えられないのが嫌でしたが、価格の安さには替えられません。
その間にEvernoteの大幅なアプリ改定などもあり、世間では『Evernote離れ』が話題となり私も『Evernote代替アプリ』を求めてさまよったりもしましたが、結局は最近までずっと使ってきたし、今後も使っていくつもりだったのです。というのも変えられない理由が複数ありました。
ためこんだ大量の論文・記事データを移すのが大変である
Webクリップ機能が充実している、クリップ時にノートブックを選択でき、タグも付けられる、Google翻訳した状態でクリップできる
クリップした記事にせっせと付けてきた『タグ』をクロス検索する機能が代替アプリに無い
特にタグのクロス検索はとても便利で、検索窓にタグをドロップするだけでできるというのがメチャクチャ楽。今までEvernoteでしかこの機能は見たことがないです。
あとは通常のフリーワード検索でもPDFの中まで検索してハイライトしてくれる。
英語の論文や記事でもChromeで自動でGoogle翻訳したものをWebクリッパーで『記事』でクリップするとちゃんと翻訳した日本語でWeb上での形を保った状態でクリップしてくれる。これがすごくて、しかもこれらの記事内の語句もフリーワード検索で抽出してハイライトしてくれる。
他の『Evernote代替アプリ』の有名どころもいくつか使ってみたけど、これだけできるものがなかなか無い。
たぶん違う用途であれば代替アプリのほうが優れていると思うのですが、私の場合はEvernoteのこれらの機能が重要だったので、他に変えられなかったわけです。
が、しかし!
3月ごろに『UpNote』の存在を知った私は、30分くらいUpNoteを調べて使ってみて、その日のうちにEvernoteからの乗り替えを決意し、実際に数日かけて乗り替えをしてしまったのでした。
ちょうどその頃Evernoteの『Legacy』がもうすぐ使えなくなるという情報を知ったのも大きかったかもしれないです。Evernote Legacyは運営がアプリの大改革(コードの書き替え)を進めるなかで生まれた旧版で、新版を使いたくない人のために用意されたものですが、データのエクスポートをするときに新版だと1回に50記事しかできないという制限があるけどLegacyは制限がなく、大量の記事をエクスポートする場合に作業量がメチャクチャ変わります。
だから大量の記事のひっこしを考えるならLegacyで簡単にできる最後のチャンスだと思いました。
UpNoteはマークダウンテキストがベースのノートアプリで、体裁はEvernoteに似ていて使い方もだいたい同じような感じです。
Evernoteのエクスポートファイル(.enex)からの直接インポートに対応しています。ノートブックやタグの情報もそのままインポートできます。
記事の1行目が自動的にタイトルになり、タグも『#』を付ければ記事内のどこに置いてもそれがタグになるというわかりやすさが良いです。ほとんどのテキストの修飾をキーボードショートカットでできるのも良いです。
Webクリップに関しては専用のChrome機能拡張がありますが、こちらはGoogle翻訳したテキストを取りこんだりはしてくれないため、自分でWeb上でコピーして新規作成記事に貼りつけて対応してます。
この方法で画像も一緒に取りこめるし、ビックリなのはWeb記事中にある広告など不要部分は省いてくれる(痕跡は残ることが多いのでそれは自分で削除する)というところ。最近のWeb記事は途中の広告まみれなので、この機能は簡単に見やすい記事が取りこめて良いです。
Evernoteと違う部分として『空間』というものがあり、いわゆるナレッジベースの切り替えができます。
今のところ有料版なら特に容量制限などはないようです。
タグのクロス検索ができないので、あとはそれさえ実装してくれたら最高なんですけどねー。
こういうのも結婚と一緒で、なんかビビビッときたら決断してしまうものかもしれませんw
とにかく私は決断してしまい、UpNoteに永久買い切りの料金を払って乗り替えてしまいました。今ならたったの4,000円ですよ。(買い切りでも普通にアプリは自動アップデートされます。)
ネガティブな情報としては、Evernoteのエクスポートファイルをインポートするとだいたいはちゃんと変換してくれますが、1割くらいは『取りこみに失敗しました』と言われました。エラーメッセージによると文字数が多いとかデータが大きいと失敗しやすいっぽいですが、私が試した感じだとあまり文字数やデータ量は関係なく一定の割合で失敗していたような気がします。あくまで個人の感覚ですが。
EvernoteだとGoogle翻訳した状態でクリップしたWeb記事でもクリップ元のURLが残っているので元記事に当たるのが簡単だったのですが、UpNoteで変換に失敗すると記事の翻訳後のタイトルしか情報が残らないので、そこから復元するのはちょっと面倒でした。
でも元のEvernoteの記事を探すのも面倒なので翻訳タイトルをまた英語にGoogle翻訳してそれをググって元のWebページにたどりつく方法でだいたい復元してます。
コピペした記事には元記事のリンクも付かないので、それも手作業で付けるようにしてます。そのあたりはEvernoteよりも手間です。
もちろん普通に拡張機能のクリッパーを使えば自動でクリップ元のURLが付きます。
ということで、Evernoteの紹介記事を書こうと思っているうちにUpNoteに乗り替えてしまったという話でした。次はUpNoteの紹介記事を書くべきだけど、今のところ有料でも月100円のコースがあるので、ビビビッときたら使ってみるのがてっとり早いです!
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