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Google Scholarで英語論文を検索するための設定(番外編①)

小説の執筆環境としてクラウド型アウトラインエディタのRemNoteを紹介していますが、番外編として資料収集に使っているEvernoteについて書くと予告していました。
しかしよく考えてみると、まずはその資料自体をどうやって見つけてくるかの話も入れたいなと思ったので、 今回は論文を見つける時に使用しているGoogle Scholar( グーグルスカラー)について書きたいと思います。

Google Scholarはグーグルが提供している大変メジャーな論文検索サイトです。
もちろんどれだけ使っても完全無料です。

現在のスタイルで小説を作りはじめる前から「論文を探すならGoogle Scholarを使うのが良い」という事は知っていたのですが、実をいうと最初の頃は使い方がよくわからず、調べたい内容の論文にヒットする事ができずにあきらめる事が多かったです。
それでもだんだんと要領がわかってきて、今ではかなり快適に論文検索ができるようになったので、そのちょっとしたポイントをお伝えできればと思います。

まずはサイトに行きます。普通のグーグルの検索画面と似た作りです。
検索窓の下には「巨人の肩の上に立つ」という標語がずっと昔から変わらずに載っています。
ここで検索窓に知りたいネタの単語を入力…といきたいところですが、ちょっと待って。

論文を探すときに重要な事、それは《英語で検索し、英語の論文をヒットさせる事》です。

学術世界では英語が標準言語となっています。なので検索も英語でやって英語の論文をヒットさせた方がたくさんの情報をゲットできます。論文自体はChromeの設定で自動翻訳すれば日本語になるので、英語で読む必要はありません。
ただGoogle Scholarを開いてそのまま使おうとすると、日本語環境だと日本語の論文が優先的にヒットするようになっているので、設定を変える必要があります。
そこで、Google Scholarで英語で検索して英語で書かれた論文がヒットするように、設定を変更します。
サイトの左上の三本線をクリックして[設定]を開きます。

Google Scholar の設定画面①

まずは、左の項目からいちばん上の[Search results](検索結果)を開き、3番目の項目にチェックを入れます。これは検索結果を別ウィンドウ(タブ)で開くようにするためです。通常のグーグル検索と同じように検索結果は次から次へと見ていく事が多いので、この設定にしていた方が効率的です。
(ちなみにですが、なぜか通常のグーグル検索ではこの設定ができませんね?)
設定を変更したら右下の[Save]ボタンを忘れずに押しましょう!私は何度も保存し忘れた事があります。

Google Scholar の設定画面②

次に、左に並ぶ項目の上から2番め[Languages](言語)を選択します。
[For Google text]がデフォルトだと自分の国の言語(日本語)になっているかと思うので、ここを画面のように《English》に変更します。
その下の[For search results]は上のラジオボタンを選択でOKです。
こちらも[Save]ボタンを忘れずに押しましょう!

あともうひとつ、Chromeの設定も変更します。Chrome以外のブラウザの場合はちょっとわからないので、すみません。同じような設定画面があれば参考にしてみてください。

Chrome の設定画面

[設定]⇒[言語]で、日本語しか入っていなかったら[言語を追加]をクリックして画像のような感じで英語などを追加します。私は念のためこんな感じにしています。追加したら3点マークから[この言語のページで翻訳ツールを表示する]にチェックを入れてください。

これで、Google Scholarで英語論文を検索する準備が整いました!

興味のある検索語をグーグル翻訳などを使って英語に翻訳し、Google Scholarの検索窓にペーストします。

Google Scholar

世界でいちばん知識が集まる国から来た巨人に日本語を理解してもらえるようになったので、肩の上に立って探検に出かけましょう。

検索窓にはこのように《英語》で入れてください。通常のグーグル検索と同じように半角スペースで区切って複数条件検索もできます。

Google Scholar 検索結果

こんな感じで日本語に翻訳されて検索結果が表示されます。やったー!

リンクをクリックすると別画面で表示されるので、どんどんクリックして自分の興味を探索してください。

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