インディアンな洋風卵とじ
卵とじっておいしいですよね。卵のまろやかな味が具材にからむのはもちろん、ボリュームも出るし、もりもり食べたいときにはたまりません。
🥚気になる洋風卵とじ
そんな卵とじメニューでちょっと気になるひと皿があります。
池袋界隈ではちょっと知られた人気の洋食のキッチンABCさん。こちらの名物といえば、豚肉をにんにくたっぷりで炒めて卵黄を載せたオリエンタルライスというメニュー。以前再現チャレンジをしてみて、思いのほかうまくいったので、トケイヤkitchen定番のがっつりライスものになったひと品です。
こちらのメニューを見ていると、ハンバーグや焼肉、チキン南蛮、黒カレーと並ぶ中にもうひとつ気になるネーミングのメニューがあります。
それがインディアンライス。
オリエンタルに対してインディアン。これがインド=カレー的な連想とはまったく別の、なにをもってインドなのかわからない不思議なメニューなんですよね。でも、おいしいんです。
メニューの説明によると、いわゆる卵とじ。そして洋風と書かれています。
具は豚肉と玉ねぎ、そして洋風らしさを演出するピーマン。食べるとやさしい味でごはんがもりもり進む感じです。
🥚作ってみようインディアン
今回はそんなインディアンライス的な洋風卵とじを作ってみます。
🥚洋風卵とじの材料
・豚バラ
・玉ねぎ
・ピーマン
・卵
・コンソメ
・水
・自家製万能だれ
ピーマンはけっこう薄めにスライスしました。
まずは具材を炒めます。豚肉はちゃかちゃか混ぜるのではなく、フライパンに広げたらじっくりと焼き色を付けてから返す感じで焼きます。
味付けは自家製の万能だれ。にんにくとしょうがたっぷりの甘辛醤油味です。
このタレは本当に便利。炒め物やドレッシングなどなど大活躍しています。
水とコンソメを入れて軽く煮ます。
そして卵を溶いて投入。
蓋をして弱火で煮ます。
どうでしょう。ちょっと半熟ないい感じ。
▢おつまみバージョンにするひと工夫
さて、本来はこれをどどーんとごはんにのっけてインディアンライスが完成するわけですが…。
今回はおつまみバージョンにしてみます。
ポイントはこれ。
水切り豆腐です。
糖質オフしたいときにライスに混ぜたりもしていますが、今回はこれを丸ごとごはんがわりのノーライス仕様です。
ひと晩かけてしっかり水切りしたお豆腐。なんだか角がしゃんとして、凛々しく感じます。
フライパンをゆすりながら、すすっと卵とじを動かすときって緊張しますよね。でもするっと全体が移動するとなんだか感激したりして。
仕上げにたっぷりこしょうをふったら、洋風卵とじの完成です。
これをごはんにのっけたら、インディアンライスの再現メニュー。今回はお豆腐なので、インディアン豆腐というところでしょうか。ビールのおつまみにいい感じです。
🥚丼といえば卵とじな記憶
ところで卵とじというと、やっぱり丼が思い浮かびます。
その代表選手は鶏肉と卵の親子丼。今回のインディアンなひと品はいわゆる他人丼的な感じで、お出汁がコンソメなのでそれがちょっと洋風になった感じです。
子供の頃、丼はボリュームもあるし、もともと卵が好きなので好物でした。でもちょっと面白いなと思うことがあります。それが地元の定番なのか、我が家だけのレシピだったのかわからないのですが、実家の丼って、なんでも卵とじだったんですよね。
たとえば天丼。夕飯が天ぷらだった日の翌日の定番で、揚げおきしたえびの天ぷらを天つゆで煮て、卵でとじたものをごはんにどどーんと載せてました。
それから肉丼。関西なのでお肉は牛が定番でしたが、いわゆる牛丼屋さんの牛丼とは別物で、玉ねぎやねぎと一緒に甘辛く煮た牛肉を卵でとじたものをごはんに載せてました。名前が肉丼なのは、肉といえば牛な関西だからだと思います。でも、違いはそれだけではなく、卵でとじてました。
大人になり外食するようになって、天丼は天つゆをくぐらせた天ぷらをごはんに載せたもので、牛丼は甘辛く煮た牛肉と玉ねぎをつゆごとごはんにかけたものだと知り、そこには卵はいないと知りました。
いつしか自分の中でもそちらが当たり前の天丼、牛丼になりましたが、いまでも自分で作るときは、卵とじもいいなと思ったりします。卵でとじたときのまろやかな味、白身と黄身のきれいなコントラスト。見た目も味もなんだかいいんですよね。
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