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創造的という言葉

こんにちは。初めて1日2回投稿することにしました。といっても,今回はビジネスとは関係ないふとした疑問を書き留めたいと思います。

一応,今回の疑問が生まれたきっかけである本を紹介しておきますね。

https://www.amazon.co.jp/%EF%BC%A1%EF%BC%A9の衝撃-人工知能は人類の敵か-講談社現代新書-小林雅一-ebook/dp/B00UT1RJ7M/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=AI%E3%81%AE%E8%A1%9D%E6%92%83&qid=1590127226&s=books&sr=1-1

お時間あれば覗いてみてください。


創造的って何だろう?

さて,みなさんは創造的という言葉について考えたことはありますか?一般的な意味合いとしては,「それまでにはなかった新しいものを作り出していく力があるさま」という風に解釈されています。一見当たり前のことじゃないかと感じる人も多くいらっしゃると思います。しかし,この解釈だけを見るとあたかも「0から1」を創り上げたという風に感じられます。これは果たして正しいことでしょうか。私たちには生まれてから現在に至るまでに培ってきた知識や経験があり,それを活かして新たな価値を創り上げています。つまり,我々はもともと「0」からの出発ではなく,あらゆる「1」を組み合わせて考えることで,新しい価値を生んでいるのです。


本を読んで感じたAIと人間のちがい

創造的という言葉について考えるきっかけとなったのは上記にリンクではった本です。この本では,AIが今後の社会に与えるあらゆる影響について考えることができます。

よく,AIに仕事を取られないようにAIには獲得できない人間ならではの能力を育成していこうという動きが教育現場や世の風潮で存在しています。たいていの人は,「コミュニケーション・ホスピタリティ・クリエイティビティ」などの能力を掲げています。

みなさん気が付いたでしょうか。そうです,人間ならではの能力に「創造」という言葉が存在しています。なんだそんなことか,と感じた方。よく考えてみてください。私は1つ前の項で,『我々はもともと「0」からの出発ではなく,あらゆる「1」を組み合わせて考えることで,新しい価値を生んでいるのです。』と申し上げました。つまり,AIにとってもデータさえあればそれらから関連性を見い出して新たな価値を生むことができるとも考えられます。

もちろん,創造的には「人が作り上げたという付加価値」が存在するのかもしれません。しかし,とある研究で,①AIが音楽家のバッハの作品を参考にして作曲したもの,②人間が作曲したもの,③実際のバッハの曲,という3つの曲をそれぞれ観客に聞いてもらい,どの曲がバッハのものであるかを当てることができるかという実験を行いました。結果はなんと驚くべきことに,AIが作った①の曲がバッハの曲であるとした人が1番多かったのです。

事前に教えてもらうことができれば,ある程度の先入観をそれもつことができますが,何も知らされていない状態だともはや人間が創ったものなのか,AIが創ったものなのか分からなくなるのは自明のことなのかもしれません。(あえて創という漢字を用いました)


まとめ

創造的という言葉についていろいろ述べてきましたが,なにも人間はAIに創造性において劣ると言っているわけではありません。その理由の一つに,AIなどはデータを与えられない限り自身で探求していくことがいまのところできません(もしかしたらできるようになるかもしれませんが…)。対して人間は,死ぬまで探求し続けることができます。それはもともと「0」であったことを,知識や経験などを蓄えることで「1」にすることができるということです。たくさんの「1」を自分の中で増やしていくことで,我々はまだ見ぬ新しい価値を創り上げていくことができるのではないでしょうか。


追記

こんな感じで,ビジネスのこと以外にもふとした疑問や日常について投稿していけたらなと考えています。

つまらないコンテンツもあると思いますが,お時間あるときに見ていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。