3/3

息子をポケモンGOの世界に引きずりこんで2週間がたつ。

息子は昔からポケモン好きだし、中でもポケモンカードには少しやりすぎなくらいに情熱を捧げている。この流れでいけば、ポケモンGOにも当然ハマるだろうとは思っていた。

あえて言えば、別に息子はポケGOにハマらなくてもいいと思っていた。
ポケGOでギフト交換できるフレンドを一人でも多く確保しておきたかったのがオレの真の狙いなのだ。

息子は元々、数年前に少しポケGOにハマっていた時期がある。いつの間にかやらなくなったので理由を聞くと、
「いや、スマホが動かなくてやめちゃった」
との答えが返ってきた。

その時は、「ふーん」くらいにしか思わなかったが、それから数年がたちオレ自身がポケGOに大ハマりしている現在なら話は別だ。

息子とのコミュニケーションをより円滑にするためにも共通の趣味をもつことは悪くない?はずだし。

「ポケGOやってくれよ。フレンドが欲しいんだよ」

と、単刀直入に誘ってみた。
すると息子は満更でもない様子で、

「でも、オレのスマホじゃ、ちゃんと動かないと思うよ」

との返事。

「大丈夫、問題ない。」

息子の現在のスマホはグーグルピクセル6だ。ポケモンGOなら何の問題もなく動く。

そうして、息子はポケモンGOを再開した。
ちなみに家族旅行で岐阜県に向かっている最中のことだ。

それから旅行中の息子はポケモンGOに大分熱中していた模様。
最初の内はオレと一緒にそこらへんを歩いてポケモンを捕まえたり、ポケストップを回したり。なんならジムの使い方(チームカラーやポケコインのしくみ)も教えてやった。

次の日の朝には、一人で旅館の周辺を回って、その辺のジムを奪ったり、なんなら足跡を辿ってオレもまだ捕まえてないリザードンをゲットしたりしていた程だ。

だが、問題は旅行から帰ってきた後だ。
家と学校の往復だけの生活の中で、ポケモンGOを楽しみきるのは難しい。

家の周辺のポケモンを狩っていても、面白さはたかが知れている。
モチベーションがもつかどうかは本人のやる気次第だ。

さてそんな感じで旅行後の息子のポケモンGO熱はどうなるかと思ったが、数日経っても、思ったよりかはハマってるようだった。

そして、この間のディアルガパルキア祭りでは、ようやく息子も念願の伝説ポケモンのゲットに成功して少し笑顔が見られた。
息子をこの世界に引きずり込んだ張本人としても、してやったりといったところだ。

だが、そのディアルガパルキア祭りから一週間が過ぎる頃には息子のポケGO熱も若干引いてきた感が伝わってきた。

ポケGOは任天堂という事もあって、フレンドの情報の公開範囲は他のソシャゲと比べてかなり狭い。
位置情報ゲーということもあって、フレンドが今どこで何してるかを公開するのは当然NGだし。

オレが知れる情報なんてフレンドが今現在オンラインかどうか、フレがギフトをくれたとか、最後にとったポケモンが何かくらいしか、オレは知りようもないのだ。

そしてここ数日、息子はポケモンGOにログインしていない。
息子のアカウントが数日前から情報が更新されていないのだ。

まぁ、別に何か思うところがあるわけでもない。

ドハマりはしてほしくなかったし、オレを追い越されても悔しいし、そもそも息子の本業?はポケモンGOではなく、ポケモンカードなのだし。

本人に直接聞くのはためらった。
ていうかそれを聞く前に息子は友達と遊びに、家を出てしまったし。

まぁ、いいか。

オレだって元々Rさんが楽しそうにポケGOやっている姿に触発されて始めたわけだし。

と、なんだかモヤモヤしていたところに、オレのスマホのLINEがなる。

息子からのLINEで、スクショが一枚。

それは、今日から出現しているシャドウライコウのゲット画面だった。

マジか。まだオレも取っていないというのに!
悔しい。
どうやら、息子はまだポケGOをやっているようだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?