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日本に帰国しました。

色々とご報告遅れたのですが、5月末に拠点を日本に移しまして、6月3日より、メタップス社で働き始めました。元々の予定と、なぜそれが変わってきてしまったのか、今、日本で何をしていて実際どう感じているのかを書いきたいと思います。

元々は1月中旬に奥さんと子供でインドに戻る予定でした

昨年の11月24日に息子が生まれました。僕は11月〜1月中旬まで日本で過ごし、その後、奥さんと子供と一緒にインドに戻りビジネスを継続する予定でした。

しかし、出産後、奥さんよりインドでの生活は色々と不便が多く生活が辛いので日本で生活したいとの希望がありました。そのため、単身赴任でビジネスを続けようと考え、1月中旬にインドへ一人で戻りました。

その時のツイートを見るとだいぶ気分が落ちてますねwww

子供や奥さんと離れたらモチベーションが劇落ち

実はそのタイミングで新店用に出資をいただく話も進んでおり、ビジネスとしては、拡大していくチャンスだったのでしたが、全くモチベーションが上がりませんでした。


2018年の11月前半から1月中旬まで、店はスタッフに任せてずっと日本にいました。毎日、成長していく息子の姿を見ながら生活をするのがとても満足感があり、

自分がインドでやろうとしている事業はそれ以上の価値があるのであろうか?

という疑問がフツフツと湧いてきました。

MBAなど期限付きで海外にいるのと異なり、私の場合インドのビジネスがうまくいけばいくほど、日本で過ごせる時間が短くなります。奥さんは今後数年日本で過ごしたいと決めていたので、ビジネスが成功すればするほど、家族で過ごす時間が減ってしまう。

インドで事業を頑張って上手くいっても、待っているのは家族と離れた単身赴任の生活な訳で、これはちょっと自分が望んでいる人生と違うなと気づき、日本に帰るという結論に至ったのが2月の末頃でした。

ちなみに、子供が産まれたタイミングで奥さんが日本に帰るのは、海外起業家あるあるで、僕が観測した限りだとインドに来るくらいバイタリティのある方は単身赴任を選択される事が多く、最終的に離婚してしまうケースも少なくありません。

僕も自分で立ち上げた飲食店に思い入れはあるのですが、家族との関係を犠牲にしてまで続ける覚悟はありませんでした。


日本に戻ってすぐに起業するアイディアも思いつかなかったので、会社員に戻ることにしました。第一志望は自分が興味があり、将来起業する際のネタにもなりそうなブロックチェーン、VR、ドローンといった先端領域、第二志望がインドと関連のありそうな海外事業部のポジション、第三志望が元々働いていた業務用ゲーム機関係です。

全部で100社くらいエントリーしたと思います。

結果から申し上げますと、第一志望と第三志望の企業は反応が良かったですが、第二志望の企業群からは全く反応がなく、全て書類選考で落ちました。第一志望でなかったとはいえ、34になってもらうお祈りメールは心臓にくるものがありますwww

ブロックチェーン・VR・ドローンの業界の企業はサバイバル力が高く、大企業で勤務経験のある人材を求めており、割と僕の様な人材はマッチしている様で、応募した全ての企業で選考が進みました。

業務用ゲーム機の海外関連ポジションも大手2社で募集がかかっており、かなりしつこくリクルーターから連絡が来ていたので、選考が進みそうな雰囲気がありました。ただ、実際には第一志望の企業から内定が最初に出たので、そこで就職活動は切り上げました。

一方、第二志望のインドでビジネスをしている企業からは全くといっていいほど反応がありませんでした。日本人でインドの富裕層向けにB2Cでビジネスをやった経験がある人材はそんなに多くないと思いますし、インド人を自腹で30人以上雇用した経験のある人間もそういないはずなので、雇ってもらえたら結構いい仕事できるんじゃないかなと思ったのですが、一件も面接まで進まなかったのは意外でした。僕のような人材は全く需要がないようです。

ちょうど、僕が1番入りたかったブロックチェーン業界でビジネスをしているメタップス社からすぐに内定が出たので、就職活動は二週間強で終わりました。

おっさんになってから面接するのも結構楽しかったです。自分がやってきた事、自分が手伝えそうな事を淡々と伝えればいいので、判断基準がよくわからない新卒の就活よりもずっと気持ちが楽でした。


YUGO SUSHIは現在もムンバイで営業中です。

オペレーションは全てスタッフに一任し、現在僕はお金の管理のみを日本から行なっています。僕はいないですが、売上は昨対で微増してます。笑

一時期は売却を検討してトランビに出品してみたのですが、サバイバル力が高くてサクッと引き継げそうな人がいなかったので、これなら自分でリモート運営した方がましだという結論に至りました。また、興味ありますと言って大量に質問だけして消える人があまりに多く途中で力尽きました。オファーがたくさん来すぎて途中からメッセージを全て見切れなくなったので、返事出来なかった人は申し訳ありません。。。

自分もそうだったんですが、インドでガツガツ事業やりたい人の場合、ゼロから全部立ち上げたい気持ちがある事が多く、他の人が作った事業を購入しようとは考えないのかもしれません。

脱サラ海外起業したんですが、割と簡単にサラリーマンに戻れました。

海外起業したい人は、今会社を辞めても直ぐに転職できるなら、起業しちゃって全然問題ないと思います。僕が今回就職活動した感じだと、二年前なら受かってたのに、面接が進まなかったケースはありませんでいた。そのため、今すぐ転職できる人は起業がうまくいかなくても再就職できると思うので、特にリスクないなーと思いました。

今回の件で気づいたのですが、自己資本での起業の良さの一つは、自分が嫌になったら直ぐに辞められることです。もし、僕の事業に投資家がいたり、銀行からお金を借りていたりしたら、こんなに簡単にやめられなかったのでないかなと思います。まぁ、起業当初お金を出してくれる人もおらず、自己資金でやらざるを得なかっただけなのですが。。。

あとは小規模でも黒字のビジネスが作れていると、その後、外貨でお小遣い稼ぎができます。インドの銀行口座は日本のアマゾンの支払いに使えるので息子のオムツ代になりますww

毎日、子供に叩いて起こされる生活は最高!!

うちの息子は朝が早いんで、いつも顔を息子に叩かれて目が覚めます。毎晩一緒にお風呂入ってます。子供が小さい時間は本当に短いので、日々ガネーシャ(インドでできた子なのでww)に感謝しながら、家族で過ごす時間を楽しんでいます。とても幸せです。

久々にサラリーマンに戻ったんですが、日本のサラリーマンはマジ快適。臭くないし、空気綺麗だし、オフィスはピカピカだし。水もコーヒーもお茶も飲み放題だし、周りはみんな日本人だし、臭い人とかいないし。あとは、おっさんですが、未経験の業界で働かせてもらっているので、インドで働いている以上に刺激があります。

一回起業してからサラリーマンに戻ると、毎月必ず定額の給料がいただけることが尊すぎて涙が出そうになるので、みなさん一度は脱サラ起業すると会社員のありがたみがわかるかもしれませんww​

ただ、インドの二年間に比べてあまりに環境が快適なので野生の勘が鈍ってます。

最近では道を歩いている時は車でなくて信号機を見て歩くようになっていたり、(これインドでやると即轢き殺されるww)インドと比べて日本は普通に生きていてカモられる可能性がほとんどないので、だいぶ対人的な警戒心も落ちています。

インドの環境的な劣悪さは、生きてる実感が湧くので好きなのですが、日本はそういう刺激がゼロなので少し物足りないです。

起業は諦めちゃったの?それでいいの?という意見も何度かいただきました。

二年前はインドで一旗上げようとそれなりの覚悟を持って脱サラしたのですが、不思議と全く後悔がないです。インドに移住したことも、子供が生まれたことも、日本に戻ってきたことも、全て必然というか、それをしなかった人生が全く想像できません。

自分で考えて何かを決めて行動した場合、後悔することはないのだなと改めて思いました。

ちなみに、帰国する際に円が足らなくてビットコインを円に変えたのはちょっと後悔していますwwww

就職した会社はムッチャ楽しいです。

僕みたいに尖っているおっさんをわざわざ採用してくれてた会社なので、相性が良かったのかもしれません。ブロックチェーンの業界って毎週毎週新しいプロダクトがどんどん紹介されて、飽きっぽい僕にはちょうどいいなーと思います。会社の人も素敵な方ばかりですし本当にありがたいです。

ちなみにこんな記事も書いてます。よろしければご覧ください。


今後ツイッターはインドネタが若干薄まり、インドとブロックチェーンネタが半々くらいになる予定です。今後ともよろしくお願いいたします。


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