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第2回「Suu’sRoom」開催~演出家稲葉太地先生~

 春の足音がコツコツと聞こえて来る。「声」がしてきました。皆様如何お過ごしでしょうか?2023年2月23日宝塚ホテルにて第2回「Suu’sRoom」が開催されました。
 ゲストに演出家の稲葉太地先生を迎え、ショーが生まれるまでの過程や公演中の月組公演「Deep Sea」のこぼれ話の数々、私が独断で選んだ名場面集から、これからの宝塚歌劇に至るまでの1時間があっという間に終わりました。開催直後から、Twitterに先生がトレンド入りし、「稲葉茶」と題されたイベントのレポが詳細に出ていて、私自身驚きました。
 一番皆様の心を射抜いたのは先生の書いた「アイデアノート」を実際に見ながら、出来上がった場面の映像を見た事だったかもしれません。事細かに先生が書き記したメモから、他人の創造をキャッチして振付家が振りを付け、それを生徒が拾い上げて踊り出す歌い出す!!その世界の裏側を少しだけ皆様に一緒に見て頂きました。プロローグや中詰めは、一見スターが出て全員が出て…とざっくり見てしまいがちですが、どの人にも必ず総踊り以外の振りが付く様に、また一つ前の公演の雰囲気と被らない様に、オーディションをしながらその時煌めいてる人をピックアップしたりと、どの場面も様々な配慮をしながら約70人を出たり入ったりさせて、出来上がります。出来上がる迄の地道な作業は誰も知らない。でもそこには物凄い時間をかけているのです。
 また事前にお客様からの質問を受け付け、それを織り交ぜながらお話を進めていきました。多かったのは公演中の「Deep Sea」の質問。皆様の大好きな「秘密の花園」。トップコンビのタンゴ。若者の爆踊り。エトワールの役替わりのエピソード。等々…実は質問を受け付けた後にトークの内容をググっと変えました。皆様の聞きたい事と私の想像が少し違っていたのです。とてもとても勉強になり、また「よく観てる~」と感心してしまう様な質問も。独りよがりのトークをしてしまいそうだった自分を皆様が引き戻して下さいました。やはり交流する事、人と話す事、関わる事って大事だなと思う機会にもなりました。
 私が独断で選んだ名場面集は、あえて月組公演を外しましたが勿論リスペクトしています。一人の演出家の作品を集中して全て観る経験ってなかなか味わえないのですが、やってみるとその時その時で先生の感じている事、表現したい事は着々と変わってきた事がよく分かります。その変化が表現者としての先生の叫びだったんだとよく分かりました。
 最後に先生の「宝塚愛」をたっぷりと聞いて、先生のファンになった方は多かったのでは?!コツコツと着実に積み上げてきた、稲葉先生の「情熱」を皆んなで共有しました。魂を込めて生きてる人の話しは面白い。
 イベントの最後にもお話しましたが、私達は入団2000年の同期生。同期生43名は全員退団を致しましたが、一人残った86期の稲葉太地先生のこれからを同期としてずっと応援し続けます。
 皆様ありがとうございました!!
 次回、第3回「Suu’sRoom」は6月16日!!近々告知します!乞うご期待!!

すーさん

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