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大学生×学ぶ 動物検疫の重要性を学ぶ

 東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は農林水産省動物検疫所中部空港支所 支所長 米川 和宏 先生から『動物検疫所について-動物検疫業務の概要-』について教えていただきました。

Quarantine 「検疫」の由来について学ぶ

 英語で「検疫」を意味するquarantineは、イタリア語のquarantina
40日がその由来で、14世紀ペストの上陸を避けるため、来航したすべての船を40日間港外で待機させ、発症がないことを確認し、上陸を許可されたことが「検疫」の語源になっているそうです。そのお話を伺って、横浜港に着岸したダイアモンド・プリンセス号の時も「検疫」が感染を広げないためにも、重要だったことを思い出しました。

海外における重要伝染病の状況について知る 

 世界の多くの国で、口蹄疫、高病原性インフルエンザ(HPAI)、豚熱(CFS)、アフリカ豚熱(ASF)などの重要伝染病が発生している状況を知りました。それらウイルスを日本に持ち込まないためにも動物検疫が非常に重要だということを知りました。
 岐阜県で2018年に26年ぶりに発生したCFSは、2024年6月の段階で21都県まで広がっているそうです。処分された豚も約40.3万頭にもなるそうです。こういった感染が一度広がってしまうと、終息には膨大な時間がかかってしまうこと、その経済的損失の大きさに驚きました。

動物検疫所の歴史と業務につて学ぶ

 日本の動物検疫は、1871年シべリア沿岸地方に流行した牛疫の侵入防止のために公布された太政官布告にその端を発し、1896年制定の獣疫予防法によって本格的な輸入検疫制度が確立したそうです。このような長い歴史の中で、家畜の伝染病のみならずBSEなどの侵入防止対策を通じて食品の安全性が確保されていることを知りました。

お話をお伺いした私たちの感想です

大変勉強になりました

「日本の家畜防疫体制のお話を伺い、水際防疫に果たす動物検疫所の重要な役割を知ることができました。541人の家畜防疫官の皆様ありがとうございます。」
「検査の信頼性確保のためISO/IEC17025国際認証取得もされていることを知りました。輸出や輸入においても他国とのやり取りのなかで、信頼性のある試験結果を 生み出す技術力が国際的に認められていることを示すことも、とても重要なのだと知りました。」
「携帯品・国際郵便として持ち込まれたソーセージなどから畜産物から、アフリカ豚熱や高病原性鳥インフルエンザ等のウイルスが分離されていることに驚きました。家畜伝染病予防法の一部改正の施行に伴う罰則が強化されていることをも知りました。ウイルスが持ち込まれてしまうことを防ぐためにもこういった現状を私たち一人一人が知ることが大切だと思いました。」
「口蹄疫などのウイルスの生存期間の長さに驚きました。家畜伝染病の侵入経路も複雑だということも知りました。」


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