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大学生×伝統野菜 飛騨美濃伝統野菜『島ごぼう』を学ぶ

 東海学院大学管理栄養学科の飛騨美濃伝統野菜プロジェクトチームの学生です。今日は大学から北西に車で30分の岐阜市島地区に飛騨美濃伝統野菜『島ごぼう』の生産者の方のところへ訪問し、『島ごぼう』について学んできました。

一度は消えてしまった伝統野菜『島ごぼう』

 生産者の方にお話を伺うと現在4名の方で年間150㎏ほどの『島ごぼう』が生産されているそうです。『島ごぼう』は、今から65年ほど前に一度途絶えてしまったのだそうです。『島ごぼう』は、側根が多いため、側根が少ない種類のごぼうの栽培がはじまったことで、『島ごぼう』生産者がいなくなったことが途絶えた要因になったのではないかと推測されています。
 農業試験場に保管してあった種をもらい受け、復活して農業推進委員会のメンバー4名によって今は守られているそうですが、収量は少なく、地元のJAぎふの直売所でのみ収穫期(4月~6月)に購入できるのだそうです。

『島ごぼう』の種を守るために育てている『島ごぼう』
良い種を守るため、種を守っているのだそうです。
『島ごぼう』の花

昔の名前は『二才ごぼう』

 大正時代には『二才ごぼう』と呼ばれていた『島ごぼう』。生産者の方のお話によれば、種を蒔いた年(10月)を1歳、収穫期(4月~6月)を2歳と数えていたことから、『二才ごぼう』と呼ばれていたのではないかということでした。昭和初期に始まった市場出荷を契機に「島ごぼう」という名前になったそうです。

収穫には『ヤリ』と呼ばれる特殊な道具をつかうそうです。

芳香が高く、短く、側根が多いのが特徴

 『島ごぼう』は、普通のごぼうに比べて、側根が多く短いのだそうです。確かに収穫させていただくと、側根が多い。中には側根が太くなり、二股の『島ごぼう』も・・・確かに栽培には難しい部分も多いと思いました。
『島ごぼう』の魅力は、芳香が高いこと。ごぼうの香が強いのが特徴で、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめること。
 牛肉や鶏肉と相性がよく、煮物やきんぴらがおすすめだそうです。
 ぜひ、旬の『島ごぼう』をお召し上がりください。

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