大学生×伝統文化 白山信仰と棚田の歴史を思う
東海学院大学管理栄養学科の学生です。まだ大学は夏休み期間ですが、みんなで岐阜県郡上市白鳥六ノ里の伝統行事に参加するため、三重県や滋賀県など県外に帰省中のメンバーも六ノ里の白山神社に集合です!
白山信仰ともに守られてきた棚田地域の伝統文化を知る
私たちは2年前から六ノ里棚田で地域の皆さんとともに活動をさせていただいています。棚田での活動を通じて多くの六ノ里棚田地域の方とも顔見知りになり、いつも私たちを温かく迎えていただき本当にありがとうございます。神事の後には、地域の皆さんが参加する直会(なおらい)にもお招きいただきました。神へお供えした物を皆で食べることで、神々の恩頼を戴くことができると考えられているのだと地域の方に教えていただきました。
六ノ里棚田米で開発した甘酒を棚田地域の皆さんと共に味わう
直会では、棚田米で開発した甘酒を、神様にお供えした後、湧き水で冷たく冷やし、地域の皆さんに召し上がっていただきました。六ノ里棚田米を生産されている皆さんがどんな評価をしてくださるのか不安もありましたが、皆さん「おいしい」と言っていただき、とてもうれしかったです。
白山信仰の流れを汲む唄と手拍子、下駄が鳴り響く拝殿おどり
郡上白鳥は、白山信仰と共に栄えた文化をもち、白山神社の修験者たちが白山で受けた神託を踊りで伝えたのが「拝殿おどり」の始まりなのだそうです。直会が終わり、夜、あたり一面が闇に包まれたころ、拝殿に吊るされた切子灯籠に灯りがともり、手拍子と下駄を鳴らす音が響き、「拝殿おどり」がはじまりました。とても幻想的な風景です。
江戸時代の中頃から先祖代々伝わってきた踊りを、そのまま継承しているのが白鳥の拝殿踊りなのだと教えていただきました。
私たちも、下駄の音が悪霊を追い出し、地の神を呼び起こすのだと地域の方にご指導いただきながら、伝統的な拝殿おどりに参加させていただき、棚田地域の持つ伝統文化の歴史と伝統文化を守り続けている棚田地域の皆さんの思いに感動しました。
棚田地域のこういった風景を守るために、私たちにできることを少しでも続けていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?