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大学生×ODA 日本の国際協力について学ぶ

  東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は『日本の開発協力~農業支援と栄養改善支援を中心に~』について外務省国際協力局の水口皓介先生からお話をお伺いしました。

政府開発援助(ODA)について学ぶ

 「ODA」という言葉を、テレビなどの報道で聞くことがあっても、正直よくわからない・・・という状況で、私はあまり身近に感じることはいままでありませんでした。今日お話をお伺いし、世界の開発途上国の抱える多様な課題を解決するための単なる支援ではなく、開発協力であり、それらの国々の課題解決に協力することで、世界のそして日本の課題解決にもつながる取組なのだと知りました。

みんなたくさん質問をしています。
詳しく教えていただき、ありがとうございます。

日本のODAの予算額はピーク時の半分ほど

 日本の2023年度のODA予算は、ピーク時の1997年に比べて約半分になっているそうです。1990年代には主要援助国内で一位だったODA予算額も、世界の国々でODAに支出する額が増加している中で、伸び率も2022年では約1.3倍(2000年比)なのだとか。開発途上国に対するODAを国民総所得(GNI)比0.7%にするという国際目標があるそうですが、2022年は0.39%。日本は少子高齢化で人口減少も大きい中、日本の財政赤字も増加し、なかなかODA支援に対する予算額を増やすために国民の理解を得るには難しいからなのかなぁと思いました。

日本と開発途上国とのwin-winの関係

 ODAは、開発途上国の経済成長のための支援や複雑に絡み合う地球規模課題に取組むことが主目的なのだそうですが、開発途上国を支援することで、日本の経済成長にもつながっていくwin-winの関係構築がすすめられているそうです。たしかに、日本は、これから人口減少などで国内市場が減少する中で、海外市場を開拓するためにも民間企業がODAプロジェクトなどに関わることも重要になるのだと思いました。

お話をお伺いした私たちの感想です

「ODAは、単なる支援ではなく、世界情勢の変化や世界の国々との関係性、経済など、ODAは将来を見据えて、総合的に考える必要があるとても複雑な仕組みなのだと知りました。勉強になりました。」
「SDGsの達成など、地球規模の課題の解決のためにもODAが大切なのだと知ることができました。開発途上国の人も、先進国の人も誰一人取り残さない持続可能な社会の実現にもつながると学びました。」
「食料自給率が38%の日本では、安定的な食料や資源の確保のためにも、開発途上国との強靭なサプライチェーンの構築が大切になっているのだと知りました。」
「開発途上国の農業生産性向上に向けても、いろいろな支援が行われていることを知りましたが、世界における農林水産分野のODA予算額の割合が3~5%と少ないことに驚きました。社会インフラ&サービスに重点を置くのはどうしてなのか知りたいと思いました。」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sanka/demae/pagew_000001_00004.html


 






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