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BiNI Approach(自己組織化アプローチ)で学んだこと

私はBiNI Approachのセミナーに出て、非常に勉強になり、臨床に対する向き合い方や考え方が変化しました。

なにより、BiNI Approachを創発された

理学療法士 舟波真一
理学療法士 山岸茂則

お二人の療法士にお会いし、お二人の臨床に対する想いに触れれたこと、セミナーの中で実際に対象者様への介入方法を直に見れたこと、その時の振る舞い方、対象者様との話し方など、本当に学ぶことが多くありました。本当に感謝しています。


それに加え、解剖学や運動学、生理学、バイオメカニクス、神経科学など、養成校時代はどういうことなのか分かりにくかった事柄をシンプルに座学を通して学ぶことができるセミナーだと感じています。

例えば…

私は臨床に出て間もない頃、
下行路=皮質脊髄路(錐体路)

とのイメージが強く、臨床に出てからも、脳卒中の方の運動麻痺を良好に導くには、「皮質脊髄路を再編成する」

ということが重要であると考えていました。

がしかし、

脳卒中の多くの方は、小脳テント上での損傷であり、皮質脊髄路が走行する、放線冠や内包後脚やその周囲で損傷される場合が多いとされています。

つまり、シンプルにいうと皮質脊髄路は損傷しており、完全には戻らないということになります(機能代行や神経側芽などは起こるとされている)。

そこでBiNI Approachのセミナーを通して気付かされたのは、

下行路は皮質脊髄路だけでないよ!

ということです。

損傷されていない下行路を、脳卒中後の安静や不動により活動が低下してしまった下行路を賦活して行く事により、運動麻痺や生活動作の改善に寄与する可能性があるとされています。

・網様体脊髄路
・前庭脊髄路
・赤核脊髄路
・視蓋脊髄路
など…

があり、それらの解剖学、神経科学、バイオメカニクスなどの知識や臨床に応用するための知見に触れることで、「皮質脊髄路を再編成」することだけでなく、「残存されている下行路」を活かしながら運動麻痺を良好な方へ導けたら…

というような捉え方をできるようになりました。

他にもまだまだ学んだことがありますので、それは次の機会に…


作業療法士 平松裕也


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