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豆匠庵日記NO27【心の整理】

久々のnote。
色々ありながらの毎日で、自分とも向き合ったりしていい時間を過ごしていました。

学校に行かなかった息子も、今は学校に行くようになり(たまに休むけど)、私自身もどんなふうに生きていきたいかが定まり、現在となりました。

とってもスッキリした気分でいます。

でも、たまに人との関係で難しいと感じる事は多々あり、悩んだりもしますが、それでも言いたい事はハッキリ言ってしまう性分なので、仕方ないかなと割り切っています(ウソ、ちょっとモヤモヤしながら引きづります)。

今日は、心の整理も兼ねて。

たまに、「この〜で豆腐作ってよ」と言われますが、うちのお店は個人の小さな店なので、よっぽどの事がない限り、新商品を出すという事をしません。

無駄に商品数を増やすと、製造時間が大幅に増え、売れなければロスになるので、なんの為にやるのか分からなくなるからです。

でも、逆にコレはやりたい!!と思える商品だと、何かの商品を削ってでも、直ぐに動きます。

例えば、「芋とうふ」はまさにその商品です。夫が元々作りたい野菜とうふの中の候補で、以前から作りたいと思っていた商品だったので、ご紹介頂いた時はすぐに行動に移しました。

でも、候補ならなんでも行動に移すわけではありません。うちは豆腐製造業の許可のもと豆腐を作っているので、野菜そのものを貰っても作りようがなく、ペーストなどにしてもらった状態でないと豆腐にする事が出来ないのです。
「芋とうふ」の場合、芋をペーストにした状態の商品をお持ちの方を紹介して貰えたので、行動に移せたわけです。
味も思ってる以上に芋の美味しさを残して豆腐に出来たのも嬉しい出来事の一つ。そして、私達が販売するにあたっても、芋の素晴らしさをお伝えしやすく、お客様も喜んでもらえる事が予測出来たという点でも商品化しやすかったです。
そして、現在販売していて、美味しい!!と喜んで貰えているので、嬉しいですし、繋げてもらえた事に有り難さを感じています。

話は戻って「この〜で豆腐作ってよ」ってたまに言われる方がいらっしゃって、作れるかどうかの相談とかではなく、作れる事を前提で話を進められる。
ペーストにしてもらえるのかとか、混ぜれる状態なのか?混ぜる状態の水分量がどのくらいなのかとか質問をすると、ペーストにはそっちでやってよ!とか、どこかに頼めば行けるでしょ!とか言われたり、その状態で混ぜる事は出来ないですよ…と言う状態でいけるでしょ?と変な提案をされる事があり、断るのに苦労します。

出来ればせっかくお話を頂いているので、いい商品を作れるのであればやりたいけれど、全く出来ない工程をお願いされたり、コレは無理だなと思う内容の提案をお断りする、断り方が本当に難しい。

毎回、断った後にモヤモヤします。
今の断り方は良くなかったかもしれないとか、もう少し向こう側に立った断り方があったかもしれないとか…。

そういう私も、数年前ある会社にお願いをしに行った事があり、多分相手の方は困っていたのかもしれないと今になって思います。

思いだけで、お伝えしていたので、相手の方の事情等を考慮出来ていなかったなと反省しています。
でも、とても優しい方で、力になってくれようとしてくれてましたが、最終的にフワッと消えた感じになってしまいました。

今となっては、お互いにその方が良かっただろうと思えるし、お忙しい中時間をさいてもらって、申し訳ない事をしたなという反省しかないんですけど、その当時は作りたい商品への期待もするし、日を追う毎に、話があまり進まない事に『本当はこの提案を良く思ってないかもなぁ』と考えたり、気持ちがドンドン沈んで行くのを感じました。
私自身の迷いもあったので、それも敏感に感じてらっしゃっての事かもしれません。

でも、難しいですね!とスパッと言われた方が私の性格上、有難かったなぁと。その方が諦めが付きやすい。

なので、私としては、断る際に作る気がないのに期待を持たせたくない!と言うのが本音で、ダラダラと遠回しな断り方をしたくない。
(因みに上記の私が相談した方は、もしかしたら難しいとは思っておらず、ただただ忙しかっただけかもしれないので、相談した方を責めているわけではなく、私の経験からの私の視点での話です)

あと、何度も断りたくないから1回で済ませたいと言う気持ちもあります。

そして、最近来た「この〜を使って豆腐作ってみて」に対して、スパッと断ってしまったのですが、その断り方を反省してます。

もう少し、ちゃんと話せば良かったんじゃないかと、悔やんでいます。豆腐にした時に美味しいと思う物を作りたいとお伝えしているつもりだったのですが、その方の商品が美味しくないと勘違いされたんじゃないかと。
後から会話を思い出してモヤモヤしています。

きっと、その商品は美味しいと思うんです。私は食べてないので、想像なのですが…。その人が一生懸命生産している事を知っているので、美味しくない事はないと思います。
ただそれを豆腐に入れる意味が分からない。せっかくの良さを豆腐にするとアピール出来ない形になり、その栄養素が入ってるだけになる。味もきっと大豆が勝つだろう。

例えば、その商品を炊いた物を入れてみてと提案されるも、うちではまず炊く行為がそもそも出来ないし、炊けたとしても、製造する工程上、豆乳に入れたら沈殿し、うまく凝固するのかも分からない。
粉末にしたらとも言われましたが、粉末を混ぜても食感が悪くなり、水と溶いてとも言われましたが、そうすると豆乳濃度が薄くなり、豆腐自体の味もどうなのか…と。そして、粉末にするとその商品の良さは消えるんじゃない?という、そもそも疑問にもたどり着き、どう考えても豆腐じゃない気がすると思いました。
お互いにこれは絶対いい!!!と言える商品が出来上がる気がしない…。

この辺をしっかり話した上で、豆腐が美味しいと思える物じゃないと商品にしたくありません。と言えば良かったけれど、こんなふうに丁寧にはお伝え出来なかった。

相手の方からは、美味しいと思える物じゃないと作らないんやね、食べてないから分からんよね、美味しんやけどねー。と言われて、じゃあまぁ、と話が終わりました。

決して、その商品が美味しくないと言ってるのでも思ってるのでもなくて、豆腐にした時に今あるベースの商品より美味しい!ってなるかどうかが私の基準なので、豆腐じゃない方がいいんじゃないかと判断しました。

体にいい物ならと言うのも勿論大事だと思いますが、うちではそれに拘り目指すには、あまりにも色んな面でハードルが厳しい。
自分たちが納得出来て美味しいと思える豆腐を製造して売ろうと決めています。

なので、今回のお話では色々と話が合わずで、いいお返事をする事が出来ませんでした。
そして、良い伝え方も出来てなかったんだろうと思います。申し訳ない事をしました。

私はこう思い考え答えましたが、もしかしたら、すごく美味しい豆腐が作れるかもしれない!
今回の方には豆腐にしたいなら、うちではないところに相談してみたら、出来ない事はないのかもしれないし、すごい良い商品が出来るかもしれない。
ともお伝え出来れば良かった。
どうか、あの方の心のモヤモヤになりませんように!

そう思いながら、私も心の整理を。

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