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はいはい用おむつの謎

我が子はもう小2と年中、おむつはとっくに卒業しているけれど、いつか書こうと思っていたネタです。

乳幼児用の紙おむつ、パンパース(P&G)、メリーズ(花王)、ムーニー(ユニ・チャーム)、グーン(大王製紙)などある中で、ムーニーを愛用していた我が家。

乳幼児用の紙おむつにはテープタイプとパンツタイプがある。
テープタイプは主にはいはいやおすわりを始める前のねんねの時期に使い、パンツタイプはそれ以降の動きが活発になってからの時期に使うことが多い。
サイズは小さいほうから順に新生児、S、M、L、ビッグ、ビッグより大きい、という展開が定番になっている。おおよその目安体重が設定されていて、各社で目安体重の違いはあるけれど、サイズ展開はほぼ同じ。
テープタイプからパンツタイプへの切り替え時期は家庭によって子によってさまざまだと思うが、ずりばいやはいはいを始める頃にはおむつ替えの際に子が動きすぎてテープをうまく留めることができなくなり、パンツタイプへの移行を考えると思う。
その頃のサイズはMが多いと思う。

テープタイプのおむつのMサイズを使っていた頃、パンツタイプのおむつへの移行を検討した我が家。
我が家で愛用していたムーニーは、他社と違って、パンツタイプのMサイズが2種類あった(以下、ユニ・チャームHPより)。

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M おすわり・はいはい(5kg~10kg)
M たっち(6kg~12kg)
パンパースもメリーズもパンツタイプのMサイズは1種類しかないのに、ムーニーはおすわり・はいはいとたっち、成長ステージに合わせた2種類のMサイズがある。
なぜムーニーだけそうなっているんだろう…と疑問に思っていた。

ここで謎を解くカギは、なんと、商標にあった。

指定商品を「紙製幼児用おしめ」とする商標「ハイハイ」は、ユニ・チャームの登録商標だったのだ。
簡単に説明すると、ユニ・チャームは紙おむつの包装に「ハイハイ」を付する権利を持っているのだ。
(なお、カタカナとひらがなの違いがあっても商標権の効力は及びます)
パンパースもメリーズも「はいはい」用おむつを出していないのは、ユニ・チャームの商標権があるからだろうと推察。

子育て中の親は、はいはい時期の我が子のおむつのテープタイプからパンツタイプへの移行を考えたとき、「はいはい」と書かれた唯一のおむつを買ってみようという気持ちになるのではないだろうか。
テープタイプとパンツタイプはつくりが別物なこともあり、パンツタイプに切り替えるときに別メーカーも試してみようかな、という気持ちになるだろうから、「おすわり・はいはい」と「たっち」の2種類のMサイズを発売しておけば、はいはい時期にムーニー使ってみる→気に入ったらそのままたっち、Lサイズと使い続ける…この戦略はなかなかだと思う。

はいはい用おむつ、おそるべし。