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正しい返答とは

どう答えたらいいのかわからなくて
ぼくはそっとページを閉じました。

ずっと以前に登録してそのままになっているFACEBOOKから時々メールが届きます。
多分年に1回。
そう誕生日の日です。

以前の職場が外国人の人が多かったせいかFACEBOOKの登録率が異常に高くて
かつみんなが繋がっていたので、登録を誘われたり、急かされたりというのが面倒で登録してしまったんですよね。
以来、毎年誕生日になるとお誕生日おめでとうというメッセージが舞い込みます。

Happy Birthday!
と言われた場合、なんと返すのが正しいのでしょうか。
ただただシンプルにThank youでもいいのでしょうか。
それとも絵文字でもぶっ込んでおけばいいのでしょうか。

毎年繰り返されるその流れ。
ぼくはいつもメールを確認して、一旦そっと閉じます。
何も解決されないのはわかっているのですが。
閉じることしかできないのです。

しばらくして。
眠る前になって、「ああ、あれどうしようかな」なんて思ってしまうんです。
どうにも心に引っかかってしまい、結局対応することになるのです。

心を鍛える必要があるのかもしれません。
そんな些細なこと、多分向こうだって表示される
「今日は〜さんの誕生日です!」に脊髄反射のように反応しているだけで、
そこにはそれ以上の何かの感情はないに違いない。

なんて簡単に割り切れるならば、こうして長々と書いていません。
誕生日おめでとうと言ってくる人が、それはそれははるか以前に一緒に働いていたというだけ、
友達ではないし、もう会うこともないのだから気にすることはないのでは?
いや、それはむしろ貴重な繋がりなのでは、なんて思考が左右に振れてしまいます。

さて、返答。
試しにGoogleで検索してみました。

便利だなぁ。
最初っから調べればよかった。

色々とあったけど、
「謝意+問いかけ」などで話を広げるのはやめておこう。
FACEBOOKなんて1年に1度しか開かないのだから。
無難に、「謝意+名前」にしようと思います。
そうすれば、メッセージをくれたその人に対しての返答になりそうです。

対応中

返答完了
やり遂げました。
ほんの数分、ぼくは画面を開いて、メッセージをタイプして絵文字を追加しただけ。
ただそれだけのことなのに、なぜすぐにやらなかったのだろう。
すぐにやってすっきりしてしまうのが最適解だったのですね。

今はもう、すっきりとした気持ちでいつFACEBOOKのアカウントを消してやろうかと考えるのみ。
毎年そう思っているはずなのに、なぜか消していない。
ああそうか、毎年同じようにそんな些細な繋がりは必要ない、
いやむしろそんな軽い付き合いこそサラリと対応する大人になるべき、
なんて思考に陥っているような気がします。

心を、鍛えよう。

サポートをしていただけたら、あなたはサポーター。 そんな日が来るとは思わずにいた。 終わらないPsychedelic Dreamが明けるかもしれません。