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【フリアコep.2】極度の対人恐怖症を抱えたまま、私は上京した

私は高校時代、クラスメイトに容姿を過度にいじられたことから人が怖くなってしまった。

この人たちが異常だと何度も自分に言い聞かせ、全国から人が集まる大学にはきっとそんなことを言ってくる人ばかりじゃないと信じていざ大学に入学した。

しかし、入学したのは2020年、ちょうどコロナウイルスが世界中を襲った年だった。コロナ禍で対面授業がなかったことに加え、対面授業再開後もみんなマスクをしていて感情が読み取れず怖いと感じ、自分から話しかけることが出来ず、結局友達はほとんど出来なかった。人が怖いという感覚が消えず、大学の帰り道でさえ通り過ぎる人に私の見た目がどう見られているか過度に気にしてしまい、外出することもままならなくなった。
自分が思い描いていたものとはかけ離れた大学生活。それに加え極度の対人恐怖症から、私はある日一人暮らしのベッドから起き上がれなくなった。
母に電話をかけたけれど、話ができないほど衰弱していた。心配して父と母が車で迎えに来てくれた。

このことがあり、一度大学を休むことになった。休学期間中に、将来のことについて真剣に考え、私はずっと夢だった女優の夢を叶えるために、地元浜松市から養成所のオンラインレッスンを受けることにした。
                                ~中略~
半年間養成所のオンラインレッスン受けて思った事は、対面のレッスンを受けなければいつまでたっても演技力は向上しないと言う事。そして、どうしても地方ではチャンスが少ないと言う事。

だから私は、上京することにした。


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