#227 インド経済大全
インド経済を俯瞰的に調べるために優れた本書。広く幅広く書かれており、情報のキャッチアップにはもってこい。金融業、不動産業、医薬品などのヘルスケア関連が大きく伸びている様子。
・モディ政権設立時には、インフレ二桁台と、4~5%ほどの経済成長率に苦しんだ。
・デジタルインディアという政策においては、国民IDや銀行口座の普及といった社会課題の克服、フィンテックの普及によるイノベーションといった諸現象と結びつき、インド社会を大きく成長させる政策へと発展した。
・GDPは2001年には世界13位だったが、2017年には世界で6位まで一気に順位を上げてきた。
・19世紀半ば以降、プランテーションワーカーとしてアフリカ、東南アジア、フィジー、カリブ海への移民、第二次世界大戦後労働者としての英米など先進諸国への移民、1970年だい以降湾岸諸国への移民、90年だい以降の高度人材たちの米国などへの移民という波がある。
・1990年台から関税率が大きく引き下げられて投資する国として認知された。
・2010年までは、労働人口増加が続くという人口ボーナスが続いていた。
・自動車は2010年台にも5%でそれまでは10%以上の成長率を記録していた。
・医療機器、ヘルスケア関連の市場の伸びが年間15% ~ 20%近くある。
・不動産、金融が伸び率としては一番高く、年間で20%ほどの伸び率が見込まれる。
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