#222 システマティックトレード(2回目)

戦略を練り上げるにあたり、ロバート・カーバーによる本書を再度読んでみた。本書の提案する手法で、今まで自分がとってきていたアプローチとの差異としては、単発のシグナルをもとに0 or 1で売買をするのではなく、「予測値」を用いてポジショニングを連続的に変化させることが挙げられる。

投資サイズ、投資スパンに応じて(リターンのコストへの重みが変わる)戦略の間の割り振りを考えることを参考に、大きな投資金額に対してもしっかりとパフォーマンスを出せるように着々と準備していきたい。

一方で、この本からの検討点としては、Long/Shortに対してVolatilityを同率に扱っている点が挙げられる。実際にマーケットで起こっていることは、Longのトレンドの兆しにおいてはVolが低く、ピークに達する時には高くなっている。Shortのトレンドの兆しでは、Volが高く、ピークに達する時には低くなっている(市場の無関心。)ここで論じられているVolatilityに応じたスケーリングをすると、ポジション量が非対称的になるが、それは正しい挙動になるのだろうか。ショートサイドのシグナルを探すことがそもそも難しいというのはあるが、ポジションの取り方で二重にダメージを受けかねない点に関してはよく思考を巡らせておく必要があるだろう。

・市場の振る舞いに関して自分が考えているアイデアを生かすようなトレードルールをシンプルな形で選び、バリエーションを選び、シャープを考慮しながら予測値ウェートを割り当てる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?