#58 P&G一流の経営者を生み続ける理由

図書館にふらっと立ち寄った際に目に入った書籍シリーズが本書。P&Gは就活時代いらマーケティングの代表的企業として様々な場所で聞くが、彼らが何を大切にしてビジネスを展開しているかを知りたいと思って手に取ったのが本書。企業経営にはいつの時代も何を目指すかを決めることが大事であり、それを実行する誠実さ、勇気、リーダーシップがトップを務める人には求められるのだということを改めて認識させられる本。以下、いつも通り要点をまとめる。

・コアバリューを正しく設定すること、そしてそのバリューにいかなる時も誠実であること。PGの場合は、優れた人材を見出して雇い、社員をそれぞれ固有の才能と人生目標を持った個人として捉え、励まし、評価し、個人やチームの功績に報いる職場環境を整えること。

・エンドベネフィットは何か、定義された課題を解決することによって見えてくる変化は何か。PGの広告では、ふわふわのタオルに幼女がかけてきて、祖父の膝に飛び乗った際にそっと包んであげること。
感情への働きかけ方を身につけ、最終的に相手の心を動かすこと。

・何が都合がいいかではなく、何が重要か、社員へ投資し、評価し、指導する。市場では常に消費者に重点をおく。自分達がターゲットっとしている層に対して的確なアプローチを持つこと。

・3年過ぎた時に何を得ているだろう。あなたのことを気にかけてくれる人のために働くべきです。経験豊かで、進んで教えてくれるような人のために。

・どんな組織であろうと、物質的資産ではなく、社員こそが最も価値ある資産だというものです。

・あらゆる組織でも、トップにいる期間が長くなると底に甘えや緩みが生じてきて、成功が失敗につながりうることがあります。それを回避するために入念な方策を講じなければいけません。

・先へ進む前に失敗に正面から向き合い、教訓を得ることが大事だと信じている、。失敗は一人の人間のものではなく、コラボレーションの一部なのです。

・自分の製品と、それが消費者に対して利益をもたらすことを信じることが重要。自分達も、自分達が行っていることを重要だと信じて進むこと。製品は自分のものであって、売上を伸ばし守るのは自分の役目だという意識。

・潜在能力を持った人の力を過小評価してはいけない。そういう人にベンチに座り肩を叩いてあげて、君がいって勝利を収める番だといってあげる。実際に何ができて、どんな備えができているかを見せる、そんな初めてのチャンスに人が示すエネルギーを過小評価しないこと。

・困難から逃げるな、それに向かっていけ。

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