#51星野リゾートの教科書
今では日本初の有名高級旅館として名を馳せている星野リゾートは実は軽井沢の小さなホテルからスタートし、教科書通りの経営と現状の理解を具にすることによって、大きな事業体へと成長していった。星野社長の知識への貪欲な姿勢と、経営者として遺せるものの箇所はぐっと来るものがあった。自分も更に加速したペースで本を読み、考え、学び続けなければと思う。
・思い切った経営判断は、教科書にある定石を理解しているからこそできるもの。理論的な根拠が判断の拠り所となる。
・自分の教科書を決め、一行一行わかるまで読み込むことが非常に大切である。中途半端な理解でとどめない、徹底的に分かるまで読み進めること。
・星野リゾートのトップに就任した1990年代初め、円高の進行と、個人旅行客が大幅に増加して、旅館経営が困難に。どんなターゲットに対して集中し、その上でどのようにコストで優位に立つか、または差別化をするかを選ばなければならない。どちらかしか取ることはできない点に留意する。選択と集中をしなければならない。星野リゾートが高級宿路線で復活を遂げた原点。
・北海道の5大リゾートで埋没していたトマムだが、フォロワーをやめ、ニッチャーになることで復活を遂げることになった。(リーダーに真似されないためにもスピードが大切)また、フォロワーは概してリーダーに後塵を拝することになり儲からない。
・コモディティ化した市場ではアクセスのしやすさを整備して勝つ。マクドナルドの戦略も同じ。星野リゾートでは、電話予約サービスを作った。
・美味しく無かったら全額返金。スキーリゾートのご飯の改善策として取り上げた本試作は、社員のサービスへの意識を高め、自ら現場で判断をすることを促した。これもサービスの100%保証システムの論文をベースにしたもの。
・現状を話しても人が集まらないのなら、行き先を伝えることで人を集める。
・経営者は会社にお金も事業も残せないことがある。しかし、経営者としての姿勢は残すことができる。堂々とした生き方を示すこと、弱いものを助ける、困難に打ち克つ、品性を修練する、が最大の遺産となる。
・どんな経営者もいつか会社を去ることになるが、社員にこの会社で過ごせてよかったと思ってもらえる会社を作りたい。
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