#18 武器としての決断思考 by 瀧本哲史

瀧本先生の本第二弾ということで本書。産業変化のスピードが前例を見ないほど早く進む近年必要なのはエキスパートではなくプロフェッショナルであり、プロフェッショナルとは専門的な知識に加え横断的な知識や経験を持っている人、そしてそれらを用いニーズにあったものを提案する力のある人のことをいう。本書の題名になっている決断思考は、このプロフェッショナル人材になるに当たって必要不可欠な思考を体系的にまとめたものとなっている。プロフェッショナル人材は経営する上でも必要不可欠な要素で、どの知識も知っていてかつ、既に起きた事象、これから起きる事象を考え、どのような手を打つべきか自ら考える訓練を日々重ねる大切さを改めて思わされた

・自燈明ー自ら明かりを燈せ、誰かが燈してくれる明かりを頼りにするのではなく、自らがあかりとなれ。道で仏陀に出会ったら、仏陀を殺せ。

・決断をしていくためには、最善解を出すための思考が必要。メリット、デメリット、シナリオ分析、リスク思考を行うべき。また状況が変わったときに修正を積極的に入れていくことも必要。

・上記の分析を行なっていくにあたって、具体的な問題に落とし込んで検討をしていくことが必要不可欠になる。大きな問題のまま止まっていてはいけない、この問題を発したらどうなるか、あの問題を発したらどうなるかを一つ一つ見ていくこと。 

メリットの3条件は、内因性(何らかの問題があること)、重要性(その問題が深刻であること)、解決性(問題がその行動によって解決すること)
これら三点を押さえる。これらの条件を上げる際に、他のものでも解決できること、すでに解決されていること、放置されている問題ではダメであるということを覚えること。

デメリットの3条件は、発生過程(論題の行動を取ったときに新たな問題が発生する過程)、深刻性(その問題が深刻であること)、固有性(現状ではそのような問題が生じないこと)

・それぞれに反論する時には、上記のもの一つ一つに対する意見を述べていくことで議論が深まる。(弁償法的な議論にもなりうるのである。)

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