#102楽観主義者の未来予測 下

前回の上巻に続いて今回は未来予測シリーズの下巻を読んだので、以下面白かったテクノロジーや今後の展開に関してまとめることにする。本書で紹介されていた技術に関してはかなり興味深かったが、最後の箇所で制限が人々の創造性を引き出すことに関しては腑に落ちる表現。現実の制約を見つめることで、目指す場所へと辿り着く道のりが見えてくる。

・小規模グループの存在でも、かつては政府や大企業だけが対応してきた類の問題に取り組めるようになっている。

・DIYイノベーションはiGEMや社会起業家の育成、テクノフィランソロピストの誕生に拍車をかけている。

・ライジングビリオンに対してビジネスを提供することは、金銭的なことよりも社会的な面もあり、共創的な方法を見つけることでもある。

・石けん、衣類、家屋の建築資材、灌漑システムなどはいずれも優れた発明であり、莫大の人々をピラミッドの上に移動させる為には欠かせないものである。

・グラミンフォンの存在は、バングラデシュの衛生状況を大きく改善したのみならず、携帯電話の支払いをするための手段を自ら考えるきっかけにもなった。

・電気のない暮らしをしている人は15億人、木や木炭のような原始的なエネルギーで暖をとっている人は5億人もいる。

・一方でアフリカの砂漠では1平方キロメートルに原油150万バレル相当の太陽光が降り注いでいる。

・藻が生み出すエネルギー量は単位当たりバイオ燃料の30倍

・インターネット、WWWの登場によって人々は個人の自己能力獲得が可能になった。

・イノベーションの原動力となる大きな動機には4つあり、好奇心、恐怖、金銭欲、そして全てをまとめる賞金レートという仕組みがある。

・制限がない場合に人は費用を無駄に費やし、楽な従来型の方法で目標を目指そうとする。お決まりの方法ではうまくいかないことを理解する必要がある。既存の制約から目を背けず、できることを探していくことに繋がる。

・失敗の危険を冒し、自分の夢や願望に基づいて行動することに前向きであるほど、より一層大胆になり、次になりかするのが簡単になります。


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