【Bass】ジーンシモンズのベース論

もう何年も前になるんですけど。
ギタリストの関淳二郎さんが、MCで「僕すっごくKISSが好きで…」と話し始めたんですね。
で、KISSの説明として「メンバー4人みんな歌うし、ビートルズに似てる」と仰ったんです。
私は関さんのボケだと思ったので「どこがやねんｗ」とか「そこだけやんｗ」みたいな気持ちを込めながら笑ったんですよ。
そういう軽快なMCをされる人だし。
そしたら…笑っているのは…私だけだったというね…。

急に不安になりまして。
もしかしてKISSって本当にビートルズがルーツだったりする？
よく考えたら、あんなパフォーマンスしてるけど曲はポップだし。
…ということで、帰りの電車でググったんです。
そしたらKISSのウィキペディアに、こう書いてありましてね。

当初のバンドのコンセプトは「アメリカ版ビートルズ」であり、楽器の編成も同じで、メンバー各々（ヴィニー・ヴィンセント、マーク・セント・ジョンは除く）にリードボーカル曲がある。

えぇぇぇぇぇ…本当だった…！
と反省。

で、ですよ。
それから数年経過した、今年の1月。
関さんが出演されるライブで、話しかけてみたんです。
「あのMCのときはてっきりボケだと思って笑っちゃったんですけど、本当にアメリカ版ビートルズだったんですね🙈ｽﾐﾏｾﾝ」
みたいに。

そこからKISSの話になりまして、さらに関さんが
「そうだよ～、ジーンシモンズもポールマッカートニーに影響を受けてるからね」
と仰いまして。
すぐ「えっ…どこが…？」と思ったんですけど、また私の知識不足のアレかもしれないのでグッと飲み込んだんです。

ここからが本題。

それから改めてKISSのベースラインに注耳しながら聴いたり、ジーンシモンズとポールマッカートニーとの関係をググったりしまして。
そこで見つけたこのブログ記事。
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ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles 　影響　評価　キッス

『キッス』

ここに、ジーンシモンズがポールマッカートニーから影響を受けたということが書かれてあるんです。
でもでも、私がドキッというかグサッときたのは別の部分でした。

いいベースラインは確かにいい曲を助ける。
でもいい曲のくだらないベースラインは曲の足を引っ張らない。

これを見つけたのが1月で、それからブックマークに入れて何度も読み返してはグサッと刺さりに行ってます。
ここの続きもすごいんですよ。

◎貴方はいい曲にはいいベースラインがあるとは思わないんですか？

思わないね。ＡＣ／ＤＣのベースなんか（ブンブンブンブン）だけでラインなんか無いに等しいが、彼らにはたくさんの良い曲がある。
一方ビートルズの（ミッシェル）のベースラインなら、それだけ取り出しても実に素晴らしい。
時代を越えた優れたラインだ。
だが、大切なのは曲。
ベースラインは曲を助けはするが、それだけだ。
（ミッシェル）と言われて真っ先に思い出すのはメロディーであって、ベースラインではない。

グサグサグサッ…！

まだこの感想をちゃんと言葉にできないんですけど、これはただのパフォーマンス（リップサービス）じゃないような気がして。

私が心からベースを敬愛しているということを分かってもらえている地下2会だから書けることですが…
こう…「普通に弾くだけじゃないベースラインを生み出すリスク」に対する感動…みたいな。

まだちゃんと自分の中でまとまっていないのですが、いつか何かハッと気づく前に書いておきたいなぁと思ったので書いてみました。

記：2022年4月9日（2022年3月に書いた地下2会の投稿から転載）

※ベース談義イベントを主催しています

※ベースの音が聴こえるようになる方法という動画を作っています

※これは「地下2会」で書いたコラムを転載したものです。
プロベーシスト集団「地下室の会」を応援する「地下2会」というFacebookページを、私が会長として立ち上げました。
会を立ち上げた2020年4月7日から、毎日（毎日！）ベース関連のコラムを書いています。

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