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【レポ】Rainey Brother's feat. Lyn Inaizumi(Ba.Rainey加藤)@自由が丘ハイフン

だいぶ前(2週間以上前)になりますが、自由が丘の「hyphen」で開催された「Rainey Brother's feat. Lyn Inaizumi」へ行ってきました。
稲泉りん(Vo)
井上KB幸法(Gt)
Nobu-K(Pf)
八木のぶお(harp)
成田昭彦(Dr)
Rainey加藤(Ba)

毎度おなじみの前置きですが、ベーシストじゃないただのベース好き視点のライブレポートになります。

私がレイニー加藤さんを知ったのは…あれ何年前だろう…チャックレイニーの日本公式サイトに載っていたインタビュー記事です。

レイニー加藤さんの他にも細野晴臣さんや小原礼さん等々…大御所ベーシストがチャックレイニーについて話す企画で、それぞれの語り口が面白いので何度も読み返しています。
その中でレイニー加藤さんだけをブックマークしたというのは、音を聴く前から何か惹かれていたんだろうなぁと。

初めてレイニー加藤さんの音を意識したのは2019年。
私が月イチで歌っている所沢の店で流れていたBGM(大上留利子さんだったかなぁ…)のベースラインにハッ…!として「このベース誰ですか?」とオーナーに尋ねたら「レイニー加藤くんやで」と。
それからレイニーズバンドの動画を中心にめぐり、あぁ…レイニーさんいつも後ろの方だなぁ…手元が見えないなぁ…ライブ行きたいなぁと。

2020年1月にはこんなツイートもしてますね…

念願が叶ったのは、2020年10月「地下室の会ライブ」。
超かっこ良くて興奮したんですけど、やっぱり遠くて手元が見えなかったし対バンだったので、ワンマンの機会をうかがっていました。

そして、自由が丘hyphen。

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2021年に水橋渉さんのライブ(レイニー加藤さん・上原ユカリ裕さん・友成好宏さん・中村哲さん)を観に行ったのが初めてで、今回は2回目。

撮らせてもらったベース周り。

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まずはボニーレイットの「I Can't Make You Love Me」をインストで。
ボーカルのリンさんが登場して、アニタベイカーの「My Everything」と「Angel」、山下達郎「Paper Doll」、レイラハサウェイ「Forever For Always For Love」、ロバータフラック「Where Is the Love」。

休憩をはさんで、2部は…記憶がアレなんですけど…トニートニートニーの方じゃなくてサムムーアバージョンの「If I Had No Loot」と、ジルスコットの「Golden」と、井上陽水「鍵の数」と…他にもたっぷり。
特に特に特に…アンコールで演奏されたKAZ南沢さんの曲(get it overみたいな歌詞が入る)が、とっっても素敵でした…!

アンコール前にレイニー加藤さんが「リンちゃんに合うかなぁと思って」と選曲理由を話されたんですが、いやもう本当にピッタリ。
リンさんの声って、スーっと伸びる清涼感だけでなく憂いもあるんです。
変な表現かもしれないけど「清らかなのに寂しそう」みたいな。
もっと変なたとえなんですけど「16歳で結婚してすぐ夫が戦地に行ってしまったのを待っている女の子の強さと儚さ」みたいな(伝われ!)
この曲だけでなく、ナチュラルに上手いというか…こう「上手いでしょ感」を出さないままめちゃめちゃ上手くて感動しました。

そして我らがレイニー加藤さんですよ。

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2020年の地下室の会で聴いたジャズベースの「ワルい色気」みたいな男っぽいカッコ良さがある音色とは全く違う、プレシジョンベースの音色でした。
トロみがあるんです~。
そのトロみも調節自在で、例えば水橋渉さんのサーフミュージックや今回でもバラード系だとトロみ多め、グイッと聴かせる曲ならトロみ少なめ…みたいな。
フラットワウンドという理由だけでは納得できない()音色でした。
納得できなさすぎて()終演後に「右手にだけ塗っているそのハンドクリームはどこのメーカーですか?」と前のめりで質問してしまうという…。
(ちなみに普通のハンドクリームだそうです←そらそやで)

あとね、緩急というか…アレは何て言えばいいんでしょうか。
ほんと一例なんですけど「Golden」の入りのグリスとか、他の曲でもちょっとしたキメとか、そういうところで心臓がドキッ!となるんです。
音が大きいとか強く弾いてるとかじゃなくて(それもあるのかもしれないけど)タイミングというか…もっと感覚てきな「リズムのツボ」みたいな。
専門的なことはぜんぜん分からないんですけど、そこを気持ちよく狙われたみたいですっごくカッコ良かった~!

演奏以外のレイニー加藤さんでは、オフマイクだと某大御所の暴露話など危険なトークがバンバン飛び出すのに、マイクを渡された瞬間「あ…ドラムは成田さんですー」と超マジメになっちゃうところがとても可愛かったです。
そんな1部のやりとりから2部では専用マイクが用意されていたのですが、リンさんやご本人含め皆さん「珍しい!」と。
そうなんですね…それを考えると2020年のトークイベントに出演してくださったのは本当にミラクルなんですね…感謝(拝む)。

とっても楽しかったし、ぜったいにまた行こうと思いました!
同じ時間を過ごした皆さん、ありがとうございました!

記:2022年2月14日(ライブの具体的な日付は自粛的なアレがなくなったら追記します)

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