ファーストガンダム考 ザクのパイロットという夢
自分が小学生のころ、ガンダムがめちゃくちゃ流行っていました。ファーストガンダムの時代です。そして私が持っていたのが、
将来の夢=ザクのパイロット
という妄想。小学生ならもっと無謀な夢を持ってもよかったのではと思うのですが、本当にザクのいちパイロットくらいでよかったんです。
あまり大きな夢を持った子どもではなかったです。
型落ちの量産型機の平凡なパイロットとして、ア・バオア・クー海戦で出撃。
戦争末期のジオン公国では、パイロット不足のためザクタイプには下士官や学生(学徒動員)でも乗れました。
遠目に連邦の三原色モビルスーツを見てビビりながら闘い、最後は中長距離レーザーの餌食となり、恋人の名を呼びつつ宇宙のもくずと化す。
別にこれくらいでいいじゃないですか。
そんなことを知り合いに話したら「もっとひどい待遇あるよ」と言って示されたのが、マゼラアタックの下の方、とか連邦軍のボールの乗員、などでした。
そりゃそうでしょうけれど。
別に死にに行きたいわけではなく、あくまで「夢」ですから。
サイゼリアでおなか一杯食べたいというレベルの夢に、マクドナルドで我慢しなさいと言っているようなものでしょう(知りませんが)。
そもそもコロニー落としなどで総人口の半数が死んでいる世界ですから、生きて戦っているパイロットはそれだけでも強運なのだと思います。
とはいえ、
その前に見たザンボット3には人間爆弾とか出てくるし、その後見たイデオンでは富野殺しを目の当たりにするし、
この監督の世界に生まれたなら、それは同時に死を覚悟しなければならないのだと、子ども心に思っていました。
ところで、
いつだったか、知り合いから「スコープドックに乗ってローラーダッシュで東京→岩手まで行った夢見たよ」という話を聞きました。
あれってたしか最高速40キロくらいしか出ないはずです。しかもうるさくてしょうがないでしょう。
こちらは別の夢の話です。
ファーストガンダムと言いつつ話がそれました。
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