オススメ「入門書」・「薄い本」①憲法編

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  ★入門書

↑憲法には大きく分けて①人権と②統治機構という2つの分野があるのですが、本書は主に①人権について論じられています。
 憲法を通じて考える力も身につくのではないかと思います。良書。

↑文庫本版と単行本版とがあります。結構わかりやすいと人気です。
 私はパラっとしか読んだことありませんが、原理的なところから説明されていて頭にスッと入ってきます。

  ★薄い本

↑統治分野と人権分野で2分冊になっています。
 憲法の基本がつまっていながら、ハイレベルな知識までコラムの中でカバーされており、長く使えると思います。

↑少し分量が多いような気がしますが、基本的なところから解きほぐすように書かれており、論文式試験の答案を書くに際して役に立つ記述が多いのですきです。

↑憲法の薄い本の中では一番人気でしょうか。
 人権分野と統治分野が一冊にまとまっており、分量としては少なく、読み通しやすいかもしれません。しかし、内容的に高度なものを多く含むので、入門書を読んだばかりの人が読み通すには辛いかもしれない。それと、本書はかゆいところに手が届かないところが多いような……。(個人の感想)

↑薄い本ではありますが、憲法を理解するために読む本というよりは、答案でどんなことを書けばいいかが書いてある論証集的な本ではないかと私は思います。基本憲法を読んでもいまいち腑に落ちないという人は、上に挙げた3シリーズの薄い本をオススメします。


 おまけ:憲法において薄い本を読む意義

 正直言って、薄い本を読んだからといって直ちに憲法の答案が書けるようにはなりません。
 手っ取り早く答案が書けるようになりたいのなら、過去問(憲法ガール)だとか、合格思考だとか、論点教室だとか、これらの本をやればいいのです。

 しかし、だからといって薄い本を読まなくていいとは考えていません。
 合格思考や憲法ガールを読んだところで、知識に穴ができてしまうことが避けられないのです。論点教室だって、薄い本レベルの知識があることを前提に書かれています。
 そういったことから、薄い本で浅くとも広い知識を有していることが、試験において有利に働くことはいくらでもあります。

 NBSⅡ(H28年3月出版)を用いて具体例を示しましょう
新司H28→186P
新司H29→28P
新司H30→138~139P
新司R1→129Pなど
予備H26→162P前後
予備H28→110P
予備H29→第11章
予備H30→128~129P、NBSⅠの181,185P

 以上の通り、薄い本(特にNBS)を読んでいたことにより救われるという場面は、ほぼ毎年みられるのです。(薄い)本は読んどけ!


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