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2024年に還暦を迎える私ですが、これまでに行った旅をここに記して行こうと思います。まずは死にかけた2016年のチベット・ラサの旅行からまとめます。
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台湾牛肉麺紀行:時間との戦い

麺への愛うまい牛肉麺を探す、それが私にとっての台湾の旅です。 麺好きの私は、香港ではワンタン麺、ベトナムではフォー、イタリアではパスタ、日本ではラーメンと、一日三食すべて麺でも構わないほどの麺愛好者です。 そして台湾では牛肉麺を食べ歩くのが恒例となっています。 時間との戦い 台湾滞在最終日。 午後4時半発のフライトを控え、午前中は故宮博物院への訪問を計画、西門エリアのホテルでは既にチェックアウトを済ませ、荷物だけを預かってもらっていました。 桃園空港まではMRT桃園国際

ローマ散策とパスタ巡り:味わう歴史、発見する文化

はじめに旅の楽しみ方は人それぞれですが、新しい土地の名所を訪れ、その景観や雰囲気を楽しむのは誰もが共通して期待するところでしょう。 しかしこの2016年  我々のローマ旅行には、観光地巡りに加えてもう一つの楽しみ、「ローマを代表する2つのパスタを味わう」というテーマがありました。 ローマと言えば、古代遺跡やルネサンス期の芸術、そして映画の舞台となった名所など、見どころは尽きません。コロッセオ、スペイン階段、真実の口、トレヴィの泉…。どれも魅力的な観光スポットです。 しか

サンタルチアの歌声が響くナポリ 青の洞窟

チンクエ・テッレの大遅刻の反省を胸に我々一行は南へ。 イタリア半島を南下すること約4時間、ティレニア海に面した港町ナポリが次の目的地です。 ナポリに着いて乗ったタクシーの運ちゃんはスマートフォン弄りながら運転、「頼むから事故らないでよ」とハラハラしながら見てたのですが、今度は隣のバスと道の譲り合いで揉めて喧嘩を始める始末。 しばらく走って信号で停車すると驚いたことに、さっきまで言い合っていた二人が、まるで親友のように笑顔で話し始めるのです。 イタリアは日本同様、南北に長

チンクエ・テッレの奇跡:カメラが捉えなかった最高の一枚

薄れゆく記憶をその時に撮った写真を見返しながら呼び起こすというのは不思議な感覚ですね。写真を見るほどにドンドンと蘇ってくるのです。 しかし時に、最も鮮明に記憶に残るのは、カメラに収められなかった瞬間だったりするものです。 2016年9月、私たちはイタリアのチンクエ・テッレを訪れました。 チンクエ・テッレとは「5つの土地」という意味で、リグリア海岸の急斜面に色とりどりの家が立ち並ぶ5つの美しい集落の総称です。 効率よく回るため、現地ツアーを予約していましたが、待ち合わせ

AIアシスタントを活用したグループ旅行の計画 - トルコ編

今秋、妻と共にトルコへの旅行を計画していますが、予想外の展開によりグループ旅行へと発展しそうです。 およそ10日間の行程をウェブなどを参考に立案し、妻に確認したところ、彼女の友人たちも数名参加したいとのことでした。 当初のアイデア:私は日本人で、妻は香港人です。彼女の友人たちも自己主張の強い香港人であることを考慮すると、意見の集約が難しくなる可能性があります。そこで、旅程の決定権を妻とその友人たちに委ねることにしました。 ツアープランの登場: 程なくして、妻から手頃な価

フィレンツェ再発見:ダビデ像より心に残った2キロのステーキ

フィレンツェといえば何を思い浮かべるでしょうか。 ルネッサンス芸術の中心、大聖堂、ポンテベッキオ、ミケランジェロのダビデ像などそれぞれに思い浮かべるものがあると思います。 しかし、我々三人組にとってのフィレンツェは、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Bistecca alla Fiorentina)の聖地。そう、驚くほど分厚いTボーンステーキを堪能できる美食の楽園なのです。 この写真をご覧ください。2キロもの巨大な肉塊を、店主が誇らしげに我々の目の前に差し出したの

水の都 ベネツィアの魅力と思い出

ミラノを発った我々は、次の目的地である水の都ベネツィアに2時間半の快適な列車の旅で到着しました。サンタルチア駅に降り立つと、天気も良く最高の気分でした。 さて、我々が予約していたのはサンマルコ広場から歩いて数分の小さなホテル。ここからは水上タクシーを使う必要がありました。もう随分前のことなので記憶は定かではありませんが、結構な値段だった気がします。しかし、気の良い水上タクシーの運転手さんのおかげで、楽しい移動となりました。 流石は世界中が憧れる「水の都」ですね。もうどこを

失敗こそ最高の思い出 ~ミラノ、効率追求旅の意外な展開~

2014年のドイツ・フォトキナはドイツを周遊し、最後にチェコのプラハに行くという旅程でしたが、2年後の2016年9月に行ったフォトキナはその逆でイタリアの数都市を周り最後にカメラショーに行ったのでした。 今から8年前、YKK師匠、バスターさん、私TJの三人で行った 忘れられないイタリア旅行を、当時のメモと記憶の断片を掘り起こしながら書いていこうと思います。 まずはその幕開けの地となったミラノから物語を始めましょう。 『俺たちの旅 ~ミラノ編~』 旅の達人を自負する私た

プラハの奇跡を求めて - 写真家の楽園への旅 2014/Sep/22

「プラハは写真家の楽園である。世界中でこれほど魅力のある都会を知らない。」 これは、写真家の田中長徳氏の言葉です。氏はさらに続けます。 「それは巨匠ヨゼフ・スデクの仕事が示している。千年の古都を今に歩行して写真を撮影できるのは奇跡のようなものだ。」 この言葉に惹きつけられるように我々三人は、2014年、ドイツに続いてプラハを訪れました。 ドイツ数都市の後、我々はこの「奇跡」とはなにかを自分たちの目で確かめるべくプラハの街へ足を踏み入れたことを覚えています。 ところで、前

ドイツ旅行の意外な結末:ニュルンベルクの夜景とスピード違反の思い出

まずはドイツ古城巡りでは外せないノイシュバンシュタイン城に ノイシュバンシュタイン城を見学後、予定していたミュンヘンに立ち寄らず、次の目的地チェコのプラハへの経由地ニュルンベルクまでクルマを走らせました。 道中かなり激しい雨が降ったり、事故による渋滞に巻き込まれたりしましたが、それでも夜7時過ぎにBooking.comで予約していたホテルに到着。 チェックイン後、ホテルの近くにあるレストランで夕食。 数種類のソーセージを堪能することができました。ドイツはやはりソーセージ

ポルシェミュージアム 2014 Sep 20

ドイツにきてポルシェ博物館に行かないわけにはいかない、というバスター氏のたっての願いでシュツットガルトに行きました。 私的には折角シュツットガルトに来たので当時 岡崎慎司がマインツでプレーしていたので観戦したいなぁと考えていたのですがw ポルシェミュージアムは歴代のポルシェが並ぶだけではなく、とってもおいしいレストランが併設されているのでした。 この頃、バスターさんはポルシェ911(977)に乗っていたんですよね。 そりゃポルシェ博物館行きたいですよね。

ハイデルベルグの夕食 イタリアンRossiniにて 2014 Sep 20

ハイデルベルグの夕食はRossini にてイタリアン。 陽気なウエイターさんが雰囲気を盛り上げてくれる。 「どこから来たの?」と聞くと、「アルバニアだ」という。 「どこかだ知ってるか?」と聞かれ、内心 あれ どこだっけ?と思うが、 「もちろん知ってるよ!」と答える。 あやふやなことは見透かされているが お互い大人の対応をするのですw 陽気でカッコいいサービス、もちろん おいしい食事で とても楽しい時間が過ごせました。 やっぱりイタリアンが安心できていいですね。

二番目の目的地・ハイデルベルクへ 2014 Sep 19

ケルンのフォトキナ見学を終えて次の目的地であるハイデルベルクへ レンタカーに付いてるカーナビとGoogle Mapを交互に使いながらいよいよホテルに到着というその時 見えた「日本食 サクラ」。 ドイツで日本食なんてまともなワケがないという私の声は聞き入れられず、そのままサクラに。 店員さんも厨房も皆さんドイツの方のようで、天ぷらうどん を注文したら、ラーメンスープにウドン、その上にエビフライが乗っかってるというもはや何を頼んだか分からないモノが出てきました。 それでもな

Photokina 2014訪問 / 2014 Sep 17

2014年 9月17日 ドイツ ケルンのPhotokina初日(開催日2日目)はわたしにとって記念すべき日でした。 満を持して持ち込んだソニーのレンズカメラQX100ブラケット、ソニーブースを始め、どこにいって多くの人が興味を示してくれたことを覚えています。 *果たしてこのソニーの革新的モデルを覚えている人はどのくらいおられるでしょうw まず一番最初にいったソニーの新型レンズカメラ QX1ブースでは、そのレンズカメラの説明担当の人たちを巻き込んで、わたしのデザインコンセプ