田路昌也(TJ)
このマガジンではスマートフォン、パソコン、カメラ、ドローンで私が日々使っているモノやそれらを使いやすくする周辺機器を紹介していきます。 これら持ち物は旅行に最適化することを目指しています。 頑張って週に最低1回は更新します。
香港での日々の生活や観察から得られる気付きや発見を書いていきます。
2024年に還暦を迎える私ですが、これまでに行った旅をここに記して行こうと思います。まずは死にかけた2016年のチベット・ラサの旅行からまとめます。
見知らぬ土地を訪れる時、私たちは誰かの日常に足を踏み入れている。市場で威勢よく声を張り上げる八百屋さん、路地裏の小さなカフェで淹れたてのコーヒーを運んでくれるウェイター、古い教会で祈りを捧げる地元の人々。そんな誰かの日常の一コマに、ふと自分が紛れ込むような不思議な感覚。 言葉が通じなくても、文化が異なっても、人と人との出会いは新しい扉を開いてくれる。ぎこちない身振り手振りや、拙い単語を並べた会話。それでも伝わる想いがある。そんな瞬間に浮かぶ笑顔は、まるで魔法のように距離を縮めてくれる。 ここでは、旅の途中で出会った人々との何気ない交流を一枚の写真に収め、その時の空気や温もり、心に残った感情を言葉に綴っていく。それは小さな思い出の集積。でも、そんな些細な出会いの一つ一つが、この世界の優しさを教えてくれる貴重な宝物なのだ。
早朝5:40、まだ真っ暗な中、ホテル前に送迎バンが到着。気温は2℃でかなり寒かったのですが、これから始まる熱気球体験への期待感で、その寒さなど気にならないほどでした。 ホテル前で9名が乗り込み、途中でさらに3名が合流。私の隣に座ったのはメキシコからの観光客で、少し若めの夫婦とお母様と思われる方々でした。簡単な会話を交わし、「今度はお互いの国に行きましょう」という、旅先でよくある社交辞令で会話を終えました。 現地に到着すると、まだ暗い広い野原に横たわった状態の気球が何機も並
「物理ボタンがないと使えない」 義母の一言が、私に高齢者とテクノロジーの関係について考えさせるきっかけを与えました。 物理ボタンに執着私の両親も妻の両親も、すでに80歳を超えていますがスマホユーザーです。 先日、妻から「お母さんのiPhoneの電池の持ちが悪くなった」と相談を受けました。 現在使っているのはiPhone 6s。物理的なホームボタンがある世代の機種です。新しい機種を提案すると、まず出てきた条件が「ホームボタンが必要」。候補として挙げたiPhone SEは「画
トルコの街を歩いていて、最も印象的だったのは大きな街の目抜き通りの景観です。そこには高級感あふれるスイーツ店が軒を連ねていました。香港やアジアの大都市では、こうした一等地には通常、宝石店や高級時計店、最新の携帯電話ショップなど、高額商品を扱う店舗が並びます。しかし、ここトルコでは様相が異なります。 スイーツ店のショーケースには、バクラヴァやロクムをはじめとする伝統的なお菓子が、まるで宝石のように美しくディスプレイされています。イスラム文化圏であるトルコでは、お酒を飲む習慣を
日本から中国への渡航がより容易になる可能性が出てきました。 中国国営の旅行会社に当局から、日本人の短期滞在ビザ免除措置の今月中の再開を検討しているとの通知があったとのことです。 これは単なる入国管理の手続き変更ではなく、より大きな地政学的な文脈で捉える必要がある動きです。 実務面での影響現在、一般の日本人が中国を訪問する場合、ビザの取得が必要となっています。これは費用面での負担だけでなく、手続きの手間も伴います。 例えば、深圳での買い物や観光を希望する日本人観光客にと
真っ白な石灰棚と鮮やかな青い水のコントラストで知られる世界遺産パムッカレ。「コットンキャッスル」の愛称で親しまれるこの地を、メヴラーナ博物館を後にして訪れました。 2000年の歴史を持つ温泉地紀元前2世紀から続くこの温泉地には、17もの源泉があり、その水温は35度から100度まで様々。古代ローマ時代から、この地の温泉は療養や保養の場として重宝されてきました。 期待と現実の狭間でしかし、心待ちにしていた訪問で目にしたのは、期待とは異なる光景でした。かつての写真や観光案内で見
前回は第一回としてモンスターマンションを紹介した「香港フォトジェニックスポット攻略ガイド」 第2回は私が新しいスマホやカメラを入手した際には必ずテスト撮影する旺角道歩道橋からの眺めを紹介します。 ※有料会員向けとして「おまけ」部には、撮影の後に立ち寄れるおすすめカフェや、カメラ周辺機器が手に入る電脳街など ローカル情報もお届けしています。地元民ならではのスポットで、お買い物や 撮影後の休憩にどうぞ。 旺角道歩道橋への行き方それでは第2回 旺角道歩道橋への行き方です。
事前の下調べもなく訪れたコンヤのメヴラーナ博物館。 深く知らなかったこの訪問が、イスラム神秘主義の世界への扉を開いてくれました。 神秘的な建物との出会い13世紀末に建設されたこの建物で、最も目を引くのは高さ約25メートルのエメラルドグリーンの円錐形の塔、「クッベトゥル・ハドラー」です。この特徴的な塔は「緑の円天井」とも呼ばれ、建物全体のシンボルとなっています。実は、ホテルで目にした不思議な「踊る人の像」の謎も、この建物で理解できました。 旋回する祈り ―メヴレヴィー教団の
前回のHSBC Premierについての投稿に対して、数名のPremierアカウントホルダーの友人から「いいところもあるよ」と指摘を受けました。今回は、そのメリットと賢い活用法について、前回の反省を込めて書いてみたいと思います。 【HSBCのPremierサービスの最大の魅力】 Premierサービスの真価は、「クロスボーダーバンキング」にあります。特に香港在住者の場合、子どもの海外留学など、グローバルな資金管理が必要なケースで真価を発揮します。 【グローバルな口座開設
ガジェットファンの皆さん、ようこそ『俺流トラベルガジェットの世界』へ。 今回は、DJI Neo用の新しいアクセサリー、夜間照明ランディングギアをレビューします。暗所での飛行をより楽しく、より安全にするアイテムをご紹介します。 製品の特徴このランディングギアの最大の特徴は、18個の白色LEDを搭載していることです。これらのLEDが提供する イルミネーション(照明)には、主に2つの重要な役割があります: 着陸時の視認性向上 飛行中のドローン位置確認 ネジを使った固定では
宮脇健さん(@MiyawakiTakeru)の月曜配信ニュースレターで、香港の預金保護制度が10月から上限引き上げになったというニュースを読みました。 そこで、ふと気づいたんです。「あれ? HSBCプレミアの最低預金額(100万HKD)って、その保護上限超えてない?」 つまりもし仮にHSBCが潰れるようなことになったら80万香港ドルを超える預金は保護されないのです。 これをきっかけに、香港の「プレミア口座信仰」について考えてみました。 HSBC Premier ラウンジ
ガジェットファンの皆さん、ようこそ『俺流トラベルガジェットの世界』へ。 今回は、新たに購入した2つのMagSafe対応製品をご紹介します。 どちらもUlanzi社の製品で、一つはMG-010 Hard Drive Holder、もう一つはMA30 Carabiner-Mounted Phone Tripodです。モバイル環境をより快適にしてくれる、注目の2製品を詳しく見ていきましょう。 Ulanzi MG-010 Hard Drive Holder製品名にはHard D
かつてシルクロードを往来する隊商たちの安息の地として栄えた「スルタンハンキャラバンサライ」。カッパドキアから次の目的地であるコンヤへ向かう途中、この歴史的建造物に立ち寄りました。 13世紀に建てられたこの建物は、単なる宿泊施設以上の存在でした。ヨーロッパとアジアを結ぶ交易路の要所として、多くの商人たちが行き交い、文化が交差する場所だったのです。 城塞のような堅牢な外観からは、セルジューク朝時代の卓越した建築技術を今に伝えています。 「キャラバン」とは砂漠を隊列を組んで進む
トルコ旅行から香港に戻って早速飲茶を食べて、やっぱり香港メシはうまいなぁと思いながら旺角の街を彷徨っていたら、中国工商銀行(アジア)が目に入ったので入店しました。 というのもひと月ほど前に、ちょっとした用事でこの中国工商銀行(香港にある中国工商銀行、ICBCと言ったほうが通じが良いかもしれません)のとある支店に行ったのです。 窓口で香港IDカードを提示して「この手持ち現金を入金してください」というと、「申し訳ございません。お客様の口座は長期間ご利用がなかったため、休眠状態
カッパドキアの地下都市を訪れて最も印象的だったのは、古代の人々の知恵と工夫の数々です。地下深くに張り巡らされた空間からは、当時の人々の暮らしぶりが伝わってきます。 歴史的背景 全く基礎知識がなかったのですが、トルコ人ガイドさんの丁寧な解説のメモを元に、更に自宅に戻ってネットで調べながら今回は書いていきます。 カッパドキアの地下都市群は、紀元前8-7世紀頃にフリギア人によって最初に建設が始められたと考えられています。(諸説あるそうです) その後、様々な文明によって拡張さ
ガジェットファンの皆さん、ようこそ『俺流トラベルガジェットの世界』へ。 「まさか充電できないなんて...」 トルコのホテルで、私は持参した変換プラグを前に呆然としていました。事前にしっかり調べたはずなのに、なぜ使えないのか? 今回は、つい先日のトルコ旅行で体験した「思わぬ落とし穴」について、皆さんと共有したいと思います。 実際にはいくつかの変換プラグを持っていったので事なきを得たのですが、油断していると痛い目に合っていたことは事実です。 実は、これはトルコに限らず
前日の熱気球フライトで体験した絶景を、今度はドローンで撮影に挑戦してみました。 早朝に起き出し、といっても時差ボケでもう午前三時には目が冴えているのですが、まずはホテルのベランダへ。 まだ薄暗い空に、次々と浮かび上がる色とりどりの熱気球たち。大地からゆっくりと昇る様子を、ドローンを通して空からとらえていきます。 撮影に没頭するうちに時が経ち、心配した妻が様子を見に来てくれたので、ドローニーで二人の記念動画を撮っているときに、驚くべき事実に気づきました。 なんと我々が泊