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“普通じゃない”髪質

同じ黒人、黒人ルーツの人でも、髪質はさまざま。
髪のカールが強い人もいれば、直毛の人もいる。

ここで有名人の当事者が個々の髪質に関わることを「差別でもなんでもない」と一刀両断してしまうのは、日本の社会に害悪しか残していない。

問題の本質は、他国の文化に全く理解を示さないことを良しとする、日本の愚かな風潮。

「事前に相談していればよかったのに」。
なんで?他のクラスメイトは相談する必要ないのに?
卒業式に急にクールな七三にしてみたり、レトロなおかっぱにしてみたり、セレモニーに相応しいならなんでも自由にできるでしょ。

問題は、件の生徒のコーンローは、彼の文化ではセレモニーに相応しい髪型だったのに排除されたということ。

(報道ではなぜか凝ったデザインのコーンローが「資料画像」として提示されてるけど、実際の彼のコーンローは、ただまとめただけのシンプルなものだった)

スーツに似合う髪型を休みの間に考えて、いつもと違う“かっこいい”“クールな”髪型で卒業式に参上することが、“普通の”生徒には許されるのに、“普通じゃない”生徒は「要相談」ってただの差別だから。

髪の強いカールを、“普通じゃない”とか“清潔とは言えない”とか“要相談”とか、学生相手ならガンガン言ってるけど、同じことを上の立場の人にも言えるのか考えてほしい。

私にはみっともない弱い者いじめにしか見えない。
それでも「卒業式コーンロー」は間違ってると思う人は、ただただなんとかして異文化に触れて、「世界は広い」ということを学んでください。

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