見出し画像

犬のこと

お久しぶりになります。
今回は、占い……ではなく、犬のことをお話ししようかと思います。

いらないと言われた柴犬

実家にいたときから半ば無理やり押し付けられた柴を飼っています。名義は父だったのですが、再婚するなら一緒に連れて行けという条件でした。
元々は父の還暦祝いに、馴染みのラーメン屋のおじさんが「知り合いに犬もらって欲しいって人がいる。飼わんか?」というお話があったのが始まりでした。

犬好きの私はすごく喜んだのですが、娘がいることや私自身の病気、10ヶ月というパピー期を過ぎていること、柴という難しい犬種であることを考え、まずはひと目会って相性とかを知りたい。と伝えました。
そして、父と共にそのお宅へ行くと、オーナーさんから
「この子は小さくてな。大会に出せん。いう事聞かんかったら後ろ足を蹴飛ばしてやれ」
と信じられない言葉が……。
すぐにでも引き取りたい気持ちを抑え、しばらくお話を伺ったり様子を見させてもらっていましたが、普段は屋外の大きめのケージの中、糞尿もその中、ご飯もその中、散歩は自転車引きという状態でした。
10ヶ月と思っていたより大きかったこともあり、どちらにせよ自宅で母に相談しなければならず、帰ろうとしたところ、オーナーさんが
「もうあんたらにやるから連れて行け!」
と、お古の積み込み用ケージに入れて車の後ろに無理やり乗せたのです。
あまりのことに呆然としつつ、そのまま家まで連れ帰りましたが、途中怖かったのでしょう。大量にお漏らしをして、震えていたのを覚えています

接してみると明るい子だけど

迎えてしまったものはしょうがない。
覚悟を決めてうちの子として一緒に暮らすことになりました。

母も、パピーが来ると思っていたので驚いてましたね。

慣れるまではケージの中でしたが、その近くで一緒に遊んだり、とても活発な子でした。
ただ、人の足の動きをよく見る子なのは今思えばその頃からありました。

噛み犬

最初に噛まれたのはいつだったかはもう覚えていません。
おやつの途中、遊びの途中、近くを通っただけ……発作的に噛むことが増えました。
甘噛みなんてものじゃありません。
噛み付くまで追いかける、病院沙汰のくっきり痕が残る本気噛みです。
本で調べたり、しつけを頑張ったり、動物病院やトレーナーさんに何度も相談したり……
どの方法でも改善されませんでした。
それでも、人間にわからないだけで私が何かしてしまったんだろうと接してきました。
普段はとてもいい子で、甘えん坊なのだから。

動物行動学専門の先生

相談し続けて数年経ったある日、動物病院の先生がやっと動いてくれました。
個人でやっていらっしゃる動物行動学の先生と連携をとってくれたのです。
最初の往診で、その先生は一発で見抜いてくださいました。
「この子、てんかん系の興奮発作がありますね。攻撃型なので大変だったと思います」

この判断にすごく救われました。めちゃくちゃ泣きました。
しっかりとしたお薬の処方もしてもらい、かかりつけの動物病院ともしっかり連絡をとってくれて……

すごく頼りになるのが、LINEでのアドバイスです。
発作って、いつ起きるかわからないもの。そんな時にも、お忙しい中答えてくださって、ずっと頼りっきりです。
緊急の時は、予約も入れていないのに駆けつけてくれることもあります。

神経質な犬が闘病していて思うこと

元々柴犬って、神経質な子が多くて噛むんですよね。
性格もあるので柴に限らずですけど……。

最近はSNSの普及などで、とても人懐っこいアイドル柴や、何されても笑顔でいる柴がメディアに露出しています。
そこに影響された「柴犬を飼っていない人」や「犬のことを全く知らない人」の対応に困ってしまうことがあるのです。

ここまで書いた通り、うちの子は神経質で、さらに闘病中と言っても過言ではありません。
でも、普段はとても甘えん坊で大人しいです。そう見えます。
そこに、「あ!柴犬可愛い!!」と突然手を出してくるかたが増えました。
咄嗟に「すみません、人が苦手なんです!」とこちら側に寄せますが、本当に怖いんです。

さらに、お子様連れに多いのですが……
「すみません、触っても大丈夫ですか?」
です。
正直、柴飼いの方は思うところがあるのではないでしょうか?

「何一つ大丈夫じゃないです」

と。
犬を知っている方や、柴を飼っている方は、意外と扱いがわかっているので、視線を合わせて待ってくれたりします。
それがなかなかできないのが小さなお子さんです。

「わんわんもお散歩だね、可愛いね」
くらいにしておいてくださいお願いします……。

断った後に
「触るくらいいいのに」「うちの子は乱暴にしない」
何度言われたことか……
「すみません、この子病気のせいでびっくりしやすくて噛むことがあるんですよ」
と説明しても
「噛む犬を子供がいる時間に散歩させないで」
なんて言われたこともあります。

何が言いたいのかごちゃごちゃになってしまいましたね;

私はこんな感じの犬と一緒にいます。
太もも、腕、胸……身体中咬傷の痕が残っています。

可愛いだけが先行している今だからこそ、そんなわんこもいるよってこと、知っておいてほしいのです。
(なお、闘病やトレーニングなどでかまわないでくださいというイエローリボン活動は、認知度が低過ぎて効果が見られず辞めてしまいました;;)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?