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今の全財産は?日々の支出を確認する2つの方法

昨今の物価高の影響を受けて、食料品や日用品の値段が上がっています。
政府の賃上げ要求もあり、一部の企業ではベースアップ(基本給の昇給)がされるものの、そのほとんどが物価高に追い付かず生活はより苦しくなる一方です。

この記事では、少しでも多くの人の生活に余裕ができるよう、今の自分の預金額が把握できていない人や貯金が貯まらない人に向けて、支出の整理方法を解説します。
この記事を読むことで支出の見える化ができ、無駄な支出をカットし、有事の際に必要な預金を少しずつ貯めておくことができます。

結論としてはこの2つになります。

①「給料」をベースに「固定の支出」を確認する(手書き)
②「固定以外の支出」を把握する

意外と当たり前のことを書いていますが、少なくともこの記事を見ている人は、現状を見直したい、資産形成を始めたいけど資産の整理ができていないという人だと思います。この2つは実際に私が実施した内容で、お金もかからずすぐに始めることができます。

思い立ったが吉日、紙とペンを用意して一緒にやってみましょう。

「給料」をベースに「固定の支出」を確認する(手書き)

「固定の支出」を確認する前に本記事での「給料」の考え方を説明します。

ここで言う「給料」は、額面ではなく手取り(健康保険料や税金などが額面から差し引かれ手元に残るお金)を指します。また、基本給(残業や手当を含まない)をベースとしてください。
※見込み残業は毎月定額の収入とみなせるため含めてokです(「毎月変わらずにもらえるお金」という考え方になります)。

「固定の支出」の確認方法ですが、まずは以下の5つを確認してください。

  1. 家賃

  2. 電気料金

  3. 水道料金

  4. ガス料金

  5. 携帯料金

この5つは支出の中でも特に金額が大きく、生活に必要不可欠なインフラの部分です。
次にサブスクリプション(毎月or毎年お金を払っているサービス)を洗い出してください。

Ex. AmazonPrime、Hulu、NintendoOnline、etc...

金額が多くても少なくてもわかる範囲で全てピックアップしてください。

サブスクリプションは契約した後に自動で更新されるものが多いです。
いつの間にか使わなくなったサービスについても自分から解約手続きをしないと更新され続けることになるため注意が必要です。

これで「固定の支出」の確認は終了です。

さらっと終わりましたが、重要なのは書き出して一覧化、見える化することです。そして書いたもの全体を俯瞰してみると、ここが高いな、なんでこれがこんなにお金かかっているのか、と気付くことが重要になります。

この時点で余力のある人は、銀行口座も書き出し、実際のお金の流れを書き出してみてください。

例えばこんな感じです。

会社→メインバンク +¥200,000-(給料)
メインバンク→サブバンク -¥30,000-(先取り貯金)
メインバンク→固定支出 -¥100,000-(家賃¥80,000-、電気¥7,000-、水道¥3,000-、ガス¥3,000-、携帯¥5,000-、サブ¥2,000-)

ポイントは手書きで書くことです。

せっかくまとめるならいろいろ準備して...データでも残しておいた方がいいからPCで...など、やる前にいろいろ考え始めてしまうと本題からそれて本当にやりたいことをやるまでに時間がかかってしまいます。

キレイに書かなくてもよいので、まずは雑多に書いてみましょう!

「固定以外の支出」を把握する

次は「固定以外の支出」を確認します。

主には食料品、日用品、外食、衣類、雑貨などが該当します。
細かく見ていくとキリがないものになりますので、すべてピックアップしなくても大丈夫です。
目的はおおよそどのくらい支出があるのか、がわかればよいので。

方法は、以下のどちらかがお金もかからずシンプルでよいかなと思います。

  1. レシートをもらっておく(月末に合算)※私はこちらで毎月算出しています。

  2. 買い物のほとんどをクレジットカードで決済しているのであれば毎月のカード請求を確認

余裕のある人は、食料品でいくら使ったか、外食でいくら使ったか、などいくつかの項目ごとに分類しておくとよいです。分類しておくことで、全財産を知った後に行う、倹約に向けた整理が進めやすいからです。

「固定以外の支出」は、ある程度続けることで、出っ込み引っ込みはあれど、毎月の「固定以外の支出」の費用感が見えてきます。

厳密に計算をしたい人はそのまま続けてもよし、ある程度見えればよいということであれば、過去の平均値をとってもいいし、1年続けることで次の年は昨年の平均値をベースにしてもよいと思います。

無理の無いよう無駄を省く!

ここまで支出を洗い出すと、意外と使っていないなという人もいれば、反省して次の月は...という人もいます。(余談ですが、私は飲み会にお金をたくさん使い過ぎて反省しました。度し難い...)

あとは見てわかるところ、気になるところから少しずつ整理を進めていきましょう。
ここでは「固定の支出」と「固定以外の支出」をまとめてチェックします。

例えば、「固定の支出」では、使っていないサブスクリプションがないか、家賃が全体の支出の多くを占めていないか、携帯は大手キャリアではなくSIMフリーの安いプランに変更できないか、といった観点で見ていきます。

「固定以外の支出」では、食べ切れずに捨ててしまう食料品はないか、新しいシャンプーを買う前に洗面台の奥の方に眠る2世代前のシャンプーを再度使えないか...など無駄な支出がないか、しないようにできないか、を考えます。

ここでのポイントは節約(生活を切り詰める)をするのではなく、倹約(無駄な支出を抑える)をするという認識を持つことです。どうしても生活の見直しと聞くと何かを我慢しなければならないという意識に寄りがちですが、そうではなく無駄なものを買わないようにするための整理である、ということを意識しておくとよいですね。

「給料>支出」になると、残ったお金を預金に回すことができます。
また続けていくうちに、残るお金がある程度大きくなってきます。
ここまで余裕が出てきたら先取り貯金(給料が振り込まれてすぐに一定の金額を預金すること)をしてもよいですね。


資産価値が大きい車や家、土地などを所有している場合、現時点での売却価値を知っておくともっと精度の高い整理ができます。
※今回は日々の支出を確認するためこちらは割愛します。

お金の使い方は皆それぞれであることは承知していますが、預金があることで、無い時よりも精神的に落ち着けるのではないかと考えています。また、家具・家電の購入や引っ越しなど大きな買い物・アクションをするときには、ある程度まとまった預金が必ず必要になります。

急な出費が必要となった時は、誰かに借りたり、一発逆転のギャンブルや投資に手を出したりせず、今のうちに身近でできることから始め、「給料>支出」の基盤をしっかりと作り、少しずつでよいので預金を積み上げていきましょう。

文字数:2,854文字

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