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【農業簿記】第5章・流動資産および流動負債

本日は、流動資産と流動負債に関してお伝えします。

まずは流動資産に関してですが、農業では非常に重要な部分です。

流動資産とは、およそ1年以内に現金化できる資産です。例えば、現金・小口現金・普通預金・売掛金・棚卸資産(商品・製品・仕掛品・原材料)・未収入金・前渡金・貸付金・立替金・仮払金が該当します。

流動資産を見れば、事業者がどのような商売(農業)をやっているのかが分かります。

例えば、現金や売掛金の部分で見ますと、直売所で現金商売をしているのか?それとも、JAに委託販売しているのか?インターネットで野菜セットを掛けで販売しているのか?など見て取れます。

棚卸資産の部分ですと、どれくらいの面積の農園で、どれくらい農産物を資産として抱えているのか?加工品などの完成品をどれくらい在庫として持っているか?などが分かります。


次に、流動負債に関してですが、1年以内に支払いの期限がある負債です。例えば、買掛金・未払金・短期借入金・前受金・仮受金が該当します。

農業では、生産活動を行う為に投資をします。例えば、種苗や肥料などを掛けで仕入れ農産物を生産し、最終的には販売し利益を得ることになります。

ここで注意しなければならないのは、どのような農産物を生産するかによって、キャッシュが入ってくる時期が異なってくる点です。

例えば、ネギだと春に植え付けをする際に、種苗代や肥料費がかかり、現金が減少するか流動負債が増加します。そして、秋に収穫・販売されキャッシュインしてくる流れです。ですので、農産物を育ててから現金化・利益化するまでのタイムギャップに注意していかないといけません。

キャッシュアウトしない為にも、年間を通じた計画的な生産・販売が必要になってきますし、新規就農する際には、今回の学びを通じて、経営計画を立てていけるようにいこうと思います。

次回は、固定資産に関して勉強していきます。

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