双葉アートプロジェクト
このプロジェクトを語る上で私にとって双葉が何かを少しだけお話しさせてくだい。
私は母を亡すまで、当たり前の毎日が奇跡でできていることに気がつきませんでした。
母が亡くなり凄く悲しくて、その悲しさや感情を絵にぶつけているとなぜか双葉を描いていました。
最初はなぜ描いているのかわかりませんでした。
時が経つにつれて、双葉を描いている意味に気がついていきました。
双葉は新芽です。
見渡せばどこにでも芽吹いている存在。
だけどちゃんと意識をしないと見えない存在です。
私は双葉で当たり前を表現していたんだと気づきました。
私の後悔は双葉というアートに生まれかわっていました。
双葉は、自分の中では後悔の象徴だけれど、社会の中では希望の双葉として表現していく第一歩がそこから始まりました。
ちょうど母を亡くした時は全てが上手く行っていない時でした。
その時私は、吃音症がひどくなり人と話すのが怖くなり、社会不適合になっていたころ、唯一の理解者の母を亡くし目の前は真っ暗になっていました。
もうだめかもしれない。
そればかりが頭の中にありました。
無理とダメに溢れた世界では自己肯定感が気づけば0になっていました。
辛かったから現実を直視したくなくて絵という表現の中に逃げました。
そしたらある時、この後悔や苦しみは自分だけなのか?と思いました。
その時、この経験をシェアしたらこんな自分でも誰かの役に立てるかもしれないと思って、わけもわからないまま双葉を描いて「双葉を通して見る世界」を作っていました。
それは訪れた人が身近にある当たり前に気づく場所です。
双葉を通して見る世界のイメージ画像
この活動は「身近な当たり前を常に意識をしよう」ではなくて、たまにふと身近な存在を感じる場所を社会に作り出すことを目的としています。
そのためにこっそり双葉を潜ませるアートをはじめました。
最初は絵だけでしたがいつの間にか、手紙とチケットが生まれました。
双葉ハガキとチケットのイメージ画像
活動をしていく中でなぜか世界を温めたいと思いました。
冷たい世界より、温かな世界がいい。
温かい世界であれば色んな問題が解決しているのではないかと、そこに可能性を感じたのを覚えています。
これが循環型アート、ソーシャルアート作家になるきっかけでした。
でも世界を温めるためには何かエネルギーがいります。
私は後悔をエネルギーにして世界を温めようと思いました。
そこから「双葉を通して見る世界」は世界を温める発電機になりました。
後悔は「伝え忘れ」と「やり忘れ」からできていることに気がつきました。
この後悔の元をエネルギーにした発電機の仕組みは以下の通りです。
展示会(双葉を通して見る世界)は、当たり前に気づく場所です。
そこにはアンケートがありそれを答えていくと、身近にいる大切な人がわかるようになっています。
アンケートのイメージ画像
そして、アンケート以外にも、そこには無料で、双葉ハガキと双葉チケットが置いてあります。
双葉ハガキは、身近な人へ伝え忘れを書いてもらいます。
そうすることで、あたたかな気持ち(エネルギー)に変換する役割を担います。
双葉チケットは、身近な人へやり忘れていたことを書いてもらいます。そうすることで、あたたかな行動(エネルギー)に変換する役割を担います。
この活動の1番大切な所は、この手紙とチケットを身近な大切な人へ渡してもらうということです。
これが、双葉を通して見る世界の効果(世界が温かくなる仕組み)です。
小牧木材株式会社さんとの出会い
双葉の活動は、最初は誰も聞いてくれませんでした。
双葉?それ何?そんなの意味ないよ。
辞めた方がよいよ!
そんなんお金になるの?
将来どうするの?
絶対無理だよ!現実をみなさい!など。
沢山の色んな意見を浴びてきました。
私の母への思い(双葉)はいろんな人に何度も踏みつけられて、その都度何度も無理かと思い辞めようかと思いました。
でも双葉は辞められませんでした。
それは「母」から生まれたアートだからです。
でも続けていくとほんの少しずつ理解してくれる人が現れてきました。
そしてそんな中、活動をしていく中で小牧木材株式会社さんと出会うことができました。
小牧木材さんの皆様が社内で話し合って30種類の写真の中から5種を類選んでいただき、そして双葉の看板として33枚会社のフェンスに設置していただき、双葉ロードを作っていただけました。
世界初の「当たり前に気づく道」が2024年1月10日に岐阜県にできました。
小牧木材株式会社様の皆様ありがとうございます。
双葉ロードが完成したのを見た時、帰り道の車の中で涙が止まりませんでした。
双葉ロードのイメージ画像
双葉ロードのイメージ動画
小牧木材株式会社さんが選ばれた双葉画像
小牧木材株式会社
〒501-1162 岐阜県岐阜市西改田若宮94
komakimokuzai.co.jp
双葉を通して見る世界の詳細
すごく短縮しましたがこれが双葉の話しになります。
ふたばアートプロジェクトとは
双葉を通して見る世界の、双葉を自由に描くバージョンになります。
双葉アートプロジェクトの詳細
双葉アートプロジェクトのイメージ画像
双葉アートプロジェクトでは、200人以上の方が自由に双葉を描いていただき、素晴らしい作品ができました。
この帰り道、多くの皆様が双葉を描いてくれた事実に何だか泣けてきました。
ありがとうお母さん。
この度、身近な愛や感謝や希望を皆んなで可視化した作品を、4/9〜5/6まで大垣情報工房さんにて、展示会を開催いたします。
お時間がありましたらぜひ見に来てください。
よろしくお願いいたします。
大垣情報工房での展示会の様子
私たちが暮らす世界は「当たり前」なことは見落としやすくなっています。
例えば、美しい桜や花火、いろんな特別な瞬間は自然と目に入ってきやすいですが、当たり前にあるもは意識をしないと感じることが難しくなっています。
でもそれは仕方がないことだと思うのです。
だからこそ当たり前に気づく(感じる)チャンスを増やしていきたいと思っています。
今現在このような場所が極端に少ないだけだと思います。
例えば、美味しいご飯を食べようと思えば、沢山ありますが当たり前に気づく場所はどこにあるでしょうか?
何かほしいと思えば沢山ある世界で、私たちは当たり前をなくなる時には、ほしいと思う(きづく)のに、普段はほしいと思いません。
社会は今の私たちの心が反映されてできています。
双葉アートプロジェクトでいう「見えないものを感じる体験」とは、身近にある、愛や感謝、希望を感じる時間です。
それは綺麗ごとだと思う方もいると思います。
しかしもし綺麗ごとが社会からなくなってしまったら人類にとって凄い損失ではないでしょうか。
綺麗ごと(身近な当たり前を大切にするということ)を大切にできる時間を、私たち自身がどう増やしていくかが私たち人類の次の課題ではないでしょうか。
双葉アート体験
双葉アートプロジェクトのきっかけになったことがあります。
それは木を双葉の型に切り抜いて自由に色をつけてもらうという双葉アート体験でした。
ここから皆んなで創る双葉(双葉アートプロジェクト)が始まりました。
もう一つのきっかけ
それは皆んなでペットボトルのキャップからふたばを作るアート体験です。
これを企画した時、金型を作ってペットボトルの蓋を熱して溶かそうとしたら上手くいきませんでした。
安全面にも問題がありました。
協力していただいている方と相談をしていく中で溶かす機械を見つけました。
これにより安全に体験してもらうことが可能になりました。
学校法人西濃学園さんの高校生50人くらいに体験していただきました。
モレラ岐阜でも30人以上の方にアート体験を行いました。
このように皆んなで双葉を創るアート体験が、双葉アートプロジェクトのベースにあります。
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