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気づけば仕事を押し付けられてしまう人が抱える「バウンダリー」の問題と対処法

仕事を断れない。
仕事ができる自分が好き、でもそれ以上に断らない自分が怖くて想像できない。そんな人が持っているのが「バウンダリー」の問題です。

バウンダリーとは自分と他人の境界線

バウンダリーとは、英語で「境界」のこと。もっと言えば、自分と他人の領域を区別する、心理的な境界線のことです。

健全なバウンダリーを持てている人は、「ここから先は私を大事にしたいので」と、自分の防衛ラインを知っています。ですから、たとえば「どうしても明日までにこれやってほしいんだけど」といった仕事を、うまく断ることができます。

バウンダリー(境界線)のイメージ図

バウンダリーをイメージすると、自分の周りにいくつかの線が引かれているようなものです。健全な人なら、線を許可なく乗り越えてきた人へ「これ以上は入ってこないでくださいね」と断ることができます。

ところが、バウンダリーが壊れている人、もっといえば、過去に壊された経験がある人は「いま、自分の境界線を相手が突破してきたな」ということに気づけません。気付けないので、「気づいたら嫌な仕事を押し付けられていた」というシチュエーションに陥ります。自分が仕事をどう承諾したかも覚えていないのですが、気づいたら仕事が増えていた……となるのです。

なぜ、バウンダリーが壊れてしまうのか

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