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統率者ブルバック(60枚ヒストリック・ブロール)

(注意:この記事はヒストリック・ブロールのルール変更前に書かれているため、デッキの枚数が60枚です。)

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『MTGアリーナ』のヒストリック・ブロールイベントでこう考えた。「請願者でデッキ組めたら楽なんだけどな」。

しつこい請願者/Persistent Petitioners
クリーチャー — 人間(Human)・アドバイザー(Advisor)
(1),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚切削する。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のアドバイザー(Advisor)4体をタップする:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを12枚切削する。
デッキに《しつこい請願者/Persistent Petitioners》という名前のカードを何枚入れてもよい。


「4枚制限を無視するカードは、4枚集めた時点で無限枚所持扱いになる」という『アリーナ』の仕様により《ネズミの群棲》とともに手軽に強いデッキを組めるカードとして知られ、《夢を引き裂く者、アショク》《神秘を操る者、ジェイス》を統率者にしてライブラリーを消し飛ばす恐ろしい連中だ。だが、これがヒストリックで通用するのか。検索を進めるうちに1枚のカードに巡り合った。

【#MTGアリーナ】ブルバックと24人の請願者【ヒストリック・ブロール】
https://omamesensei2.hatenadiary.jp/entry/2020/10/17/113459
「ブルバックのアドバイスはしつこすぎるの巻(ヒストリック)」
https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0034695/
文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquent
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
対戦相手がカードを1枚以上切削するなら、そのプレイヤーは代わりにその数の2倍の枚数のカードを切削する。(カードを1枚切削するとは、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上からカードを1枚自分の墓地に置くことである。)

『Jumpstart』で登場した、切削のロードとも言うべきクリーチャー。ブルバック自身がアドバイザーであるため請願者との相性はバツグン。

そして俺は統率者ブルバックとともに戦い、勝った。

時に全体除去で請願者を消し飛ばされ、時に《ガイアの祝福》の前に敗れ、時に《金粉の水蓮》から4ターン目に降臨した《精霊龍、ウギン》に盤面を更地にされながらも、俺は勝った。

基本的な動きは

2T:2マナで請願者
3T:3マナでブルバック
4T:4マナで請願者×2。相手終了ステップに請願者起動、ライブラリー24枚切削。
5T:請願者起動、ライブラリー24枚切削。相手のドローで爆発。

これだけ。並のアグロではこの速度についてこれず、単体除去も次々と出てくる請願者や唱えなおせるブルバックには決定打とはならない。正直、請願者と島を適当にブッ込めば完成だが、ブルバックを初手に来る4人目のアドバイザーとしてカウントできるブロールでは、請願者を少し削って空いたスペースに他のカードを入れられる。

デッキは《しつこい請願者》24枚、土地26枚、ブルバックによる24枚切削2回という超必殺技を撃つことを目的にデッキを組んだ。根拠は無いが最速キルのために最低4マナ、なるべく統率者を唱えなおせる5マナまで土地を伸ばせた方が安定するということで土地を少し多めにしてある。超必殺技を撃てれば勝つので他の切削手段は不要、むしろ相手の墓地利用の助けになるので一撃必殺を心掛けていく。

これに統率者を加えると残りは9枚、しかもマナの余裕はほぼ無いので1マナのカードが中心になる。相性の良いカードを挙げるので、各人の好みで選んでいってほしい。


《ザルファーの虚空》
島じゃない土地その1、占術ができる。単色かつ色拘束も緩いデッキなので、無色土地も邪魔にならない。3T目にこれを置いて《通報の角笛》のトップめくりを安定させるという地味な働きもできる。

《ヴァントレス城》
島じゃない土地その2、占術ができる。重いので、ほぼ島。

《爆発域》
島じゃない土地その3、悠長にカウンターを乗せている暇はないので実質「土地4枚を並べると1マナパーマネントが全滅する土地」。4~5ターンキルを実現可能な超高速デッキ対策に入れたが、結局使わなかった。

《査問長官》
1マナのアドバイザー。ブルバックを含めて4体並んだアドバイザーの中に請願者がいればいいので、実質1マナの請願者として機能する。

《ルーンの壁》
1マナの占術クリーチャー。ブロックにも使えるが、前述の通り並のアグロならばライフで受けても問題なく、状況によっては請願者でもチャンプブロックできるのでそこまででもない。

《送還》《上天の呪文爆弾》
バウンス。請願者を除去から守るのにも使えるが、別の請願者を出し直せる状況ならそっちの方がいい。カウンターを兼任する《非実体化》は、ピンポイントでしか刺さらない割りに2マナなので取り回しが悪かった。

《本質の変転》
自分のクリーチャーを明滅させるインスタント。相手の妨害には使えないが、バウンスと違って出し直さずにクリーチャーを守れるのでテンポが良い。

《白鳥の歌》
打ち消し呪文。このデッキであればデメリットは無いに等しく、効く効かないはあるが1マナカウンターとしてはかなり良い。

《否認》
打ち消し呪文。2マナだが全体除去や、場に出て即除去を撃ってくる厄介なプレインズウォーカーに対応できる。構えていると展開が遅くなるので、相手が妨害手段を使えるデッキかどうかを読む必要がある。打ち消し枠としては他に《呪文貫き》《唱え損ね》がある。

《神秘の制圧》
能力を全て失わせる瞬速付き2マナオーラ。部族デッキやミラーマッチならクリーチャー・タイプも失わせる《蛙化》の方が効くが、瞬速の方が便利。アーティファクトも対象に取れる追放除去の《鴉変化》《再造形》とは一長一短で、即座にコンボを決められる場面でなければ追放された統率者を唱え直せる点に注意。

《通報の角笛》
指定したタイプのクリーチャーが1マナ軽くなり、後続を引きやすくなる3マナアーティファクト。3T目にこれを置いても4T目に4マナからブルバックと請願者2体を呼べるので最速キルターンは変わらない。立て直しもしやすく、コストが軽くなるのでカウンターを構えやすい。

《歩哨のトーテム像》
占術付き墓地対策。何よりも《ガイアの祝福》を対策しつつ占術できるのが偉い。

《魔法の井戸》
占術アーティファクト。手札は使うが、これのおかげで雑なキープも許される。展開がグダったらドローにも使える。

《空想の書物》
ドロー兼切削アーティファクト。ライブラリーを削り切った相手にドローさせられるのが重要で、《ガイアの祝福》もアンタップも許さず相手は爆発する。ただ、使っている暇は無いし、ほとんどの試合はこれが無くても勝てる。

今回は採用していないが、請願者以外の切削手段を搭載する場合はキッカー込み6マナでライブラリーを消し飛ばせる《荒れ狂う騒音》がある。

ヒストリック・アンソロジー5で《もみ消し》追加されたから、次回はそれを入れる。(執筆時点で)次回、100枚ブロールだけどな!

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