見出し画像

観劇『ハリーポッターと呪いの子』

【はじめに】


この看板の位置はACTだぁ〜ってなる

7/6(水)ソワレ観劇してきました!

3時間40分
毎年1度は4時間近い舞台を観ているのだけど休憩が間に1回でこの時間は凄いな〜って
思っていたけどあっという間

幼い頃から憧れていた世界に包まれて1番魔法に“触れた“観劇体験

「エンターテイメントこそ魔法」

と大きい声で言いたくなったので
プレビュー公演の記録兼初見感想として記録しておきます

公式リセールで今売り切れているところも
時々戻っていたりするので定期的なチェックで
思わぬ良席が買えます!

またゴールデンスニッチチケットという
抽選式の5000円で舞台を観ることができるチャンスもあります!

5000円という金額も他に比べれば手が出しやすいというだけで決して安くはないし
他の座席も他の舞台に比べてもお高めな設定だと思います

普段舞台を観る人には3時間40分という時間と
テーマパークのような空間を同時に味わえるってことを踏まえて検討してほしいし

舞台を観ない人には是非ゴールデンスニッチの挑戦でも良いし
テーマパーク行くんだって気持ちでもいいし
チケットを掴んで欲しいと

私が好きだったからという理由が主だけど
どうしても出会って欲しいというエゴ全開でおすすめします

(※以下はネタバレを含む感想ですのでご注意ください)

【ホグワーツ旅行記】

赤坂駅の3b出口
去年の秋ぶりに降り立ったら知らない世界

こっから音楽が流れているのテーマパークそのもの
タイムターナーがあってその奥には劇場が見えて

3b出口を出ると見えてくる世界



何よりみんなが楽しそう

劇場に行く人もいれば、カフェとかマホウドコロを利用する人もいて
ローブを着ていたり、杖を持っていたり

いつか誰かと行きたいな〜って思っているカフェ
マホウドコロ(8日〜LINEで予約できるようになってました!)
見上げた先にあるの位置的にも最高
タイムターナー横の壁
キャラクターのシルエットもあって素敵


大人から子どもまであの空間を楽しんでいて
こんなにキラキラしたものを沢山見られて
心が穏やかになるかと思ったら
私も高揚感で自分が想像していたより心臓バックバクになってて
ネクタイ何度も触ってた笑

バッグに付けていたタイムターナー
ちょっと気分をあげようとネクタイしたら
想像以上にテンション上がって
ずっとニコニコしてた



ロングランとなると
この作品のオタクを育てていく必要があるだろうな〜とは思うのだけど
これは本当に何度も観たくなるからACTを奪われた恨みがだいぶ薄れましたね

キャスト組み合わせの違いも楽しめそうってのもあるけど
専用劇場だからこそのテーマパーク感がまた魔法にかかりに行きたいって気持ちを生んでる

パンフレットを早めに階段のところで購入して
その足で入場開始を待っていました

開演前に階段の上で一部2000円にて販売
現金のみでした!(初版)
初日から第二版が出るようなのでゲットしてきます



開始前にその辺にいると比較的スムーズに早く入れました

7/6キャストボード

キャスボどこだろうと思ったら入ってすぐのところ!
撮りにくいけど本なのは世界観があっていいな〜

早めに入ると劇場内をよく見て回れるけど
座席に入りまでに時間が掛かるので
写真とか撮ったりしないならもう少しゆっくり入ってもいいかな〜と思ったり

入り口左手側の階段付近から撮影
星が綺麗
壁には沢山の守護霊がいました😢
さすが専用劇場



劇場内にもカフェがあって
壁には守護霊が描かれていて
世界観〜素敵!って思っていたら足元!
カーペットまで!

そして何より座席に着いた時の光景
撮影許可されてるのちょっと海外で観ている気分

この始まり方があるからこその終わり方



著作権の問題とかはあるだろうけど
こうやって写真撮れるの思い出としてもそうなんだけど
宣伝としてもいいなって思う

最近小劇場系の劇団が舞台写真を提供してTwitterなどで使ってもいいですよ〜にしているところ増えてきている
視覚的な情報があると目につきやすいってのもあると思うし
雰囲気も伝わるし

開演前、休憩中の幕降りてる状態と上がっている状態、終演後
なかなか素敵な写真が撮れるセットなんだけど
私のスマホには限界がありました
一眼持っていっていたんですけどフラッシュたけないと客席は厳しいんですよね

思い出は綺麗に映っている必要はないですけどね!

旅というのは列車に乗ってしまえば本当にあっという間で
気づけば終着地点

マジカルな3時間40分でした

本公演は魔法界をハイスピードで急旋回、急上昇、急降下、急停止する、マジカルな舞台です!
興奮や情緒などは飛ばされないよう胸に抱き、安全の為シートにしっかり背中を付け、カメラや携帯電話のご使用はお止めください。
それではホグワーツを巡る素晴らしい魔法の旅をお楽しみください🪄


というないアナウンスを考えてしまいました

【舞台感想】

・アトラクションのような迫力の演出

魔法の連続すぎて、もう何がなんだか分からなくなるこの感覚!
初めて舞台を観た時のような高揚感
置いていかれそうになるくらいのスピード感だけど一度乗車してしまっているから
もうこの作品に乗っかって行けるとこまで行くしかない!!ってなる

特に1幕はハリーの早口もそうだし怒涛の展開と今のは魔法以外の何ものでもないでしょ??って言いたくなるような仕掛けだらけ

それでいてアナログ的な
演劇の仕掛けや動きもあるから素敵

舞台のセットどれも凄かったけど
ディメンターは想像の5億倍凄かった
漢字だと伝わらないな
500000000倍
この0の数

一階の後方で観ていたのですが
あ......次2階最前座るわって思いました

・演劇だからこその物語性

音楽も素敵じゃないですかこの舞台
だからこそまるでイントロのように感じる部分があって
「ここミュージカルだったら歌うな」とか「今絶対デュエット」とか思うんですけど
それをするとちょっと大袈裟になるというか
ミュージカルってかなり分かりやすくと言ったら語弊があるかもしれないけど
舞台のセットも衣装も視覚的に分かりやすくて
歌があるところは聴かせたいところ
音楽が感情を伝えてきていて
「ここがポイント!」ってのが理解しやすい

その分台詞数は同じ時間でも減ってしまうし
演劇的な見立ての芸術面も少なくはなる

呪いの子の場合演出がアトラクションであるから、ここに歌もあるとちょっとテンポ感が合わないんじゃないかなと実際に観て感じた

この舞台をすごく好きだなって思ったのは

アトラクションと演劇の融合の美しさ

ただアトラクションならこんなにははまらなかっただろうし
普通の3時間40分演劇なら長く感じていたと思う

このバランスが大好き

・秀逸すぎるキャスティング

もうこんなに揃ってて大丈夫ですか?
他のキャストさんもいるんですよね?

最初に観たキャストさんを親だと思ってるから、これからの違いも楽しみではあるけど
これだけクオリティ高いと怖くなってくる

勿論イメージにあった適材適所って意味もあるけど
演技力も全員が高い

舞台において全員が上手い時って
役者さんの名前より役の名前がちゃんと全員前に出てきてとても観やすいと感じていて
これは本当にそう
観劇後にあの役の方は誰なんだ?ってなるのがちょうどいい

原作があってイメージが確立されている作品ではあるけど
舞台で初めて出てくるキャラクターに関しては特に他の方の解釈を楽しみにしたい

・好きだったところ(メモ)

《斉藤莉生さんスコーピウス!!》
今回もうめちゃくちゃ心掴まれました!!!
このカンパニーの皆さんで結構劇団員の方とかがいらっしゃったので、もしかしたらどこかの劇団で観たことあるかな〜って調べたら
まさかのプロデビューなんですね......
すごい

やっていることは本当に1番大変そうというか
本水使った舞台で1人だけしかそれを使わないし

本当は第三世界のスコピがもっとみたいよって思うけど
ずっと光でいてくれるスコピもそれはそれで好きなので満足です

でもやっぱり観たいもんは観たいです
それは戯曲読んだ時にかっこいいなって感じたのもあるけど
あの自分が“皆んなから愛されている”のに
アルバスと一緒にいることを選ぶってのが
好きとかそういう次元じゃないから欲しかったんですよね

斉藤さんは、細かい動きだったりがとてもスコーピウスで
賢さが滲み出ているしそれがオタクとして役立っているし
戯曲の時には感じられなかった温度感があるのに
解釈は一致すぎるから
彼こそスコーピウスって気持ちになる

カテコの最後まで元気でぴょこぴょこお辞儀されているのもかわいい

《ドラコ〜愛でしかないよ〜》
宮尾さんってだけで絶対動き的な面とかビジュアルのスマートさはイメージ出来ていたけど
不器用なりに息子に向き合う姿とか
自分の過去と現在への向け方とか
細かい演技までめちゃくちゃ良くてちょっとメモしておきたい

身のこなしの話でいくとやっぱり吊られてる時の動き方
浮き上がってるんだよ
なんだあの浮遊感

暖炉?から出てくる時も1人だけ異次元のスマートさであなただけ5ミリくらい浮いていますか?ってなる

そして何よりポニーテールがお洒落すぎる
衣装も真っ黒だからこそ輝くポニテが眩しいよ

あとは凄いドラコ感があるなと思ったのが
杖の置き方
ジニーがバンって杖を置いて
同じくらいの勢いでハリーが置いて
ドラコはどうする??と思ったらスチャ
裏切らない!ドラコは裏切らない!
絶対的な育ちの良さ教育受けてる坊ちゃん

息子に「ハグするか?」って言ってるところ
もうほんと!ドラコ!
「パパ〜」ってなってキラキラ嬉しそうなスコーピウスも可愛いし
すっとハグしたら持ち上がってるのも可愛い
カテコでドラコがスコーピウスの肩に腕を回すのが好きすぎる
あの表情ずっと観ていたい

そう思いながらも上手に捌ける親子を観ると
ハリーの腰にダンブルドアが手を当てていて
あそこも親子だって思ってしまう
どこ観てもカテコまで尊

《組み分け帽子》
最初の舞台上から浮かんでいる帽子を取って物語が動き出すのが本当に好きで
あの帽子がなければというか
アルバスがスリザリンでなければ
この物語ははじまっていかないし

ただあの空気感
ハリーの時は組み分け帽子と会話をしていたけど
アルバスは相談をしたり出来なかった

スコーピウスが先にスリザリンにいたから良いけど結構しんどいシーンだな

《スクリーンから飛び出したマートル》
ちょっとそのまますぎて「やばい!!」ってなりました
だって御本人じゃないのよ?
声も動きも表情も全てが吹き替え映画を観たことのある人間が抱いているマートルそのもの

パンフレットを読んで
マートルに対する向き合い方演じ方みたいなのが分かって
よりこの凄さが際立つので
絶対パンフを購入して真っ先に美山さんのところを読んで欲しい

このマートルを観るためだけに劇場へ行きたいと本気で思う

《デルフィーの存在》
彼女の葛藤とか苦悩とか
ただ父親に会いたいって思いがちゃんと伝わってくるし
その思いって他の人と変わりはないのに
そう思うから辛い

劇場中に暗号文字が映し出されてこれは本当に素晴らしかった
ここに来て全面マッピング!
まだやってくるのか!
って感じ

マッピングではないけど
客席の壁にあるライトが舞台上のものと同じ(?)で上演中に光るのすごく好きだった

《車内販売魔女》
“待ってめっちゃ怖いんだけど”ってなってました
やっぱりアメコミに見えるんだよな

今まで誰も列車降りれなかったのにアルスコは逃げ出せるのある意味凄い

あと列車はマッチングアプリなんか?
リアルマッチングアプリ?

《ポリジュース》
まさか生の舞台で観れるとは!!
私が観た回は、ハリーが出てくるのは大変そうで
腕も出口を探してたし、頭もモゾモゾしてなんとかプハーーって感じで出てて
このシーン結構好きでした


《旅と墓》
最後のシーンと最初のシーンがリンクをしていて
無数に並ぶトランクというのは同じだなって思っていたし
戯曲を読んでいたから最後は墓に行くことも知っていた

でも、ここが演劇の好きなところです
活字で読んでいた時は
映像として安易に墓地や丘を想像してしまっていたし
舞台だったとしてもトランクになるとは考えていなかった
(見立てで客席を墓地にするかな〜とか考えてた)

それが最初のシーンと同様に並んだトランクを墓石に見立てるなんて

旅立つ時に持って行くそのトランクたちが
無数の墓石になっていく
そこにあるのは刻まれた名前と感情を向ける場所としての役割だけで
魂は旅に行くんだなって感じがして
最後の最後で泣いてしまった

照明の絶妙な暖かさも影響していただろうけど
トランクが墓石に見えた瞬間が
やっぱり演劇というものが好きで
エンタメこそ魔法なのだと思うしかなかった

【備忘録】

・童心

思い出しますよね
初めて魔法に触れた時のこと

私の場合は、祖母がハリポタ好きで
家に行った時、重い本を抱えて読んだのを覚えている
死の秘宝が発売された時に、全巻セットで贈ってくれて
何度も何度も読んで何度もあの世界を夢見た

本の重さと閉じる時の音と捲る感触がたまらなかったし
小学生の想像力なんてたかが知れてるけど壮大なものを読み取ってるつもりだった
たしかに魔法を描いてた

同時期にサンタさんが当時出てた円盤をくれて、初めて映像としてその世界を観た時はびっくりしたな〜
あの描写がこうなるのか!!
魔法はそんな色なのか!!
って

映画館に行けたのは呪いの子からで
3Dなんてマジックランプシアターくらいの経験だったから、それも含めて興奮が止まらなかった

小学校の時の作文で
「好きな音」についてもハリポタハードカバーの良さについて書いていたし
「好きなもの」について話す時毎回のように“本はどこでもドア”って言っていたけど
「ホグワーツにも行けたりします」とかなんとか言ってたんだよな〜
相当好きだったし活字であれだけの世界観れるの凄くない?貴重

・宣伝と舞台

制作側の広告も含めたキャスティングと観客の求めているものの不一致ってのを時々聞いたりするのだけど
呪いの子を観てみてあまりにも満足度が高いし
キャスティングの秀逸さと役者さんの実力に唸るしかなかったんですよね

オーディションで選ばれた方が多いから、どうしても宣伝には知名度のあるハリーを起用ってなるのは仕方ないと思うし
そのハリーの方が実力ありすぎるからこそ、文句なんてない

ハリー御三方にスポットの当たった宣伝もまるでこの物語のようにすら感じられる

1階席トイレの手前にあるポスター
階段上から撮影



きっかけは何にせよチケットを掴んで欲しいって心の底から思っていて
これは私が”分からないけどそれでも楽しい!“を愛しているからというのもあるだろうけど
作品知らなくても楽しめるなって思って観ていた
なんなら1回観てこの世界に魅了されたなら原作は映画でも小説でも手に入る環境があるし戯曲を読んでみる機会にもなりそう

これから口コミが広まって
チケットがある程度取れるようになるタイミングで、舞台映像の宣伝とかが来たら一気に勧めやすいなぁと思ったり

あ〜でもこの作品最初に観たらハードル上がっちゃうな!!!
うわぁ〜初見ですって人の話とか聞いてみたい!!!
もしこれで話が好きというか物語に惹かれたのなら色々な作品に手を出していくときっとあなたの好きが見つかるし演劇大好きになれると思うよ....とも考えてた

本当に色々な人の魔法体験を聞きたいな

・なぜハマっているのか

考えてるけど答えは見つからない
これだけ書いても分からないものはわからない

魔法にかけられたのかな〜って
今はそう思っておく

終演後急いでチケットセンターを開いて
初日のチケットをゲットしました

今回は驚きすぎて記憶飛んだし
簡易的な記録になったので
次回は作品をもっと味わって
この作品に狂っていきたいです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?