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ISS補給機「こうのとり」の魅力に迫る

 こんにちは、Tohoku Space Community の としかげ です。一週間ぶりの投稿です、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 僕は、最近友人のおすすめで是枝裕和監督の「そして、父になる」を見てとても心を揺さぶられて「誰も知らない」「万引き家族」と是枝監督作品を連続で見てしまいました。まあ、そんなことはこの記事ではどうでもよくて~

今回の記事は、先日打ち上げられた「こうのとり9号機」についてです。

なんでこの記事を書こうと思ったかといいますと、皆さんのご想像の通り、先日行われたYouTube打ち上げ生中継を見たからでした。

 僕はその打ち上げの様子にとても感動したのですが、それと同時に自分自身こうのとりやH-IIBロケットの「どこが」すごいのか全くわかってないことに気付いてしまいました。そこで今回は、こうのとりに注目し、その魅力に迫ります!

こうのとり(HTV:H-II Transfer Vehicle)

 こうのとりはISSへの補給物資を運ぶための無人の宇宙船。だいたい年に1度のペースで、2009年に初号機が打ち上げらました。画像で見るとそこまで大きくは見えませんが、大型観光バス以上の体積があるそうです!

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JAXAのHP:https://www.jaxa.jp/projects/rockets/htv/index_j.html より引用

こうのとりの魅力①

船外用物資・大型装置も運べる開口部の大きさ

スペースシャトルが現役引退した2010年に存在した補給機は、ロシアのプログレス補給機、欧州のATV、こうのとりの3機。しかし、プログレス補給機やATVは与圧部のハッチが小さく、船外用物資などを運ぶことは難しかったようです。そこで、こうのとりが大活躍したんですね!その後登場したスペースX社のドラゴン宇宙船も大型物資輸送可能でしたが取り回しの面などから、多くの場合をこうのとりが担っていたそうです!

コウノトリの魅力②

世界初のロボットアームによるドッキング方式

それまでの補給機、プログレスやATVは自動ドッキング方式でした。これに対してHTVはそれまでになかった、ISSのロボットアームを用いたドッキング方式を利用しています。

一見、自動ドッキングのほうがすごいのでは?と思いますよね…!でも、先ほど述べたハッチの大きさを実現できるようになったのも、このドッキング方式によって実現したことだったそうです。さらに、ロボットアームでISSによって把持されるためには、秒速7.7kmというとんでもない速度で飛行するISSに対して静止した状態を長時間保たなければならないため、NASAなどで行われた審査会では、不適合なのではないかという文書が1300枚も送られてきたそうです…そんな中でも自分たちの案を信じて貫き、無事成功させてきたJAXA。「すごい」の一言に尽きますね。

そして、5月25日月曜日には

「こうのとり9号機」によるライブ中継が!

【最後に】

僕は、先日の打ち上げ動画を見ながらもう一つ感じたことがあります。それは、午前二時という深夜にもかかわらず、30,000人以上の方が中継を見られていたということに対する驚きです。私が観ていたJAXA公式チャンネル以外も含めるともっと多くの方が打ち上げに注目されていたようです。宇宙が人を惹き付ける力、改めてすごいな~と感じました。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

【参考文献・動画】


【Tohoku Space Community について】
Tohoku Space Community は、星空をはじめ天文学にロケット、宇宙エレベーター、宇宙建築学まで、幅広く興味を持った学生が、「東北の宇宙をワクワクさせる」を合言葉に活動している団体です!

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