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【医工学研究科編】 東北大学大学院 受験体験記

みなさんこんにちは!O2(東北大学生協 教職員・院生組織委員会)です!

本日は東北大学大学院への進学を検討している方に向けて、実際に23年度に他大学から東北大学 大学院医工学研究科に進学されたFさんの「受験体験記」をお届けします。
みなさんの参考になれば幸いです!


はじめに

東北大学 大学院医工学研究科 博士前期課程 4月入学の大学院入試は様々な学部の方が受験するため,一般入試にも複数の科目区分があります.大きく医療系と工学系に分かれており,さらに工学系は利用する教科をいくつかの系から選択できます.2022年度の入試には電気系,機械系,材料系の科目がありました.その中で,私は工学研究科の機械系科目を筆記試験に利用しました.

外部の大学院進学を決めたきっかけ

私が大学院への進学を希望したのは,学部の4年間では不完全燃焼になると悟ったからでした.博士後期課程への進学も視野に入れるようになり,同じ大学で進学することに拘らずに興味の湧いた研究領域を調べていました.その過程で, 単なる応用としてではなく,生物理解のための基礎研究の手段としてロボットを活用する研究分野に出会いました.その上で「自律システムの運動の適応性」とはどのように構成されて実現できるのか考え始めたことがきっかけです.

受験する研究室を決めるまでの流れ

大学院の進学先は大学や研究科で選ぶのではなく,研究室で選ぶことが重要です.私の場合はロボット系の中でもニッチな研究分野であったため,3年の夏休み中にすぐ2,3の研究室に絞り込むことができました.その後,メールのやり取りを10月に開始し,zoom等で面談をしていただきました.春休みに見学の要望を出し,実際に教員の方や学生さんと交流して志望研究室を決定しました.個人的な決め手を以下にまとめておきます.

  1. 研究室で行われている多くのテーマが私の興味と合致している.

  2. ヒト・モノ・オカネが揃っている.

  3. 研究室内の学生の議論が活発である.

また,外部に受からないリスクを考えて,卒業研究をする内部の研究室も妥協せずに選びました.幸いなことに,外部進学にも理解のある先生に指導していただくことができ,さらに入試日程が被らずに1週間ほどずれていたため,外部と内部両方の対策にしっかり臨めました.

一般入試に向けた対策

大学院入試は高校入試や大学入試よりも情報戦の側面が強いです.特に他大学から進学する場合,受験のスタートラインが違います.そのギャップを埋めるために私は外部の大学院進学をした同じ部活の先輩に聞くことでノウハウを収集していました.入試の形態については志望の指導教員によく確認し,わからないことはすぐに研究科の教務へメールや電話をしていました.私の在籍していた大学では東北大に進学する方がまず居なかったため,特殊な対応に迫られることが多かったです.例えば,見学のために来仙した際に,過去問の入手のため青葉山キャンパスの教務に赴き,過去10年分の入試をコピーすることがありました.
また,その院試科目に該当する学部の講義のシラバスを検索し,使用している教科書や参考書を入手して勉強することもありました.このような苦労は同じ科目で受験した先輩が希望の研究室に居なかったことが要因です.まずは,志望研究室のスタッフや学生からもらえるものをもらっておくことが重要です.

やっておいて良かったこと

  1. 対面で個別に研究室見学をした.

  2. 院試終了後のご褒美イベントを用意した.

個人的には,1点目は必須であると考えています.自分の想像と実際の環境の齟齬を無くし,研究室の先輩やスタッフと気楽にコミュニケーションがとれるため,いいことずくめです.特にハードウェアを扱う研究室の場合は,どのような設備が整っているのか把握していると進学後の研究活動がイメージしやすいです.
2点目に関しては,春休みのころから計画し,1週間のフィールドワークに参加しました.このようなイベントは,受験の出来不出来に関係ない要素であるため,モチベーションの安定に寄与してました.受験後すぐに合否が出るわけではないことから,受験してすぐの時期に予定を入れることがおすすめです.

やっておけば良かったこと

  1. 本命の研究室にとどまらず,機会を活用して他の面白そうな研究室も見学する.

  2. 打ち合わせの際に,自分の興味を具体的に伝えてお互いに話を引き出しておく.

  3. お盆は下宿に引きこもらず,思い切って帰省するなどして衣食住が整った環境に身を置く.

1点目に関しては少し後悔した項目として挙げました.きちんと連絡を取れば見学はウェルカムな研究室が多かったためです.興味のある分野に明るい同世代やその道のプロである先生方と関わることができるチャンスなので是非楽しんでください.
2点目は最初の研究テーマがスムーズに決まるためにも重要です.特に工学の場合,自分のパッション,学術的興味,社会的ニーズの3つが組み合わないと研究がうまく回らないです.私は予定調和的にうまくいきましたが,意思表示をしておいて損はないと思います.
3点目は私がお盆の間に生活リズムを崩したため,自戒を込めて挙げてみました.ひとりで気張るだけでは限界があり生産的ではないため,周囲にもしっかり頼ることをおすすめします.

受験生へのメッセージ

この記事に書いたことはあくまで一例に過ぎません.受験前も受験後も十人十色のドラマがあると思います.頑張ってください!

おわりに

いかがでしたか?
これからも東北大学院の受験に役立つ情報をお届けする予定ですので、次回以降も読んでいただけると嬉しいです!

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