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第7回東北大学若手アンサンブルワークショップが開催されました

5月20日(木)、第7回東北大学若手アンサンブルワークショップが開催されました。昨年度、新型コロナウイルス感染症の拡大に対応するため、若手アンサンブルワークショップは初めて、オンラインで行われました。今回もそれと同じ開催形式です。昨年度から附置研若手アンサンブルプロジェクトに参加している人は、このワークショップがオンサイトでどのように開催されていたのかを知りません。筆者も、その1人です。

とはいえ、オンラインで開催されるワークショップとしては、このイベントは簡単に知り合いを作ることができるものです。若手アンサンブルプロジェクトWGリーダーの甲斐洋行さんが開発したバーチャルポスターセッションを利用できるためです。ポスターの掲示、そのポスターについて議論できる掲示板、チャット、ビデオ通話が可能という、優れものです。実は、筆者には今回(も)、新しくお知り合いになった方がいます。
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/08/press20200821-04-withpost.html

今回は初めての試みで、午前と午後の2回、招待講演がありました。午前の講演者は工学研究科の峠嘉哉さんで、「自然災害としての林野火災をめぐる水文学の挑戦」というご講演でした。午後は、東北アジア研究センターの李善姫さんが「東日本大震災から 10 年・ジェンダー平等と多様性の視点から見た災害伝承の課題と可能性」と題してお話されました。

若手アンサンブルプロジェクトが附置研・センター間の研究交流を深めるために始められたため、ワークショップの参加者にも、それに応じた多様性があります。つまり、自然科学系の研究者が多く、その専門は多種多様です。講演は研究報告よりも幅広い内容の話をすることができますが、それでも専門がさまざまに異なる聴衆のために話すのは簡単ではないはずです。少なくとも筆者は、難しいことだと思っています。その点、お二人とも、非常にわかりやすく、おもしろく、また問題意識を共有できるようなご講演でした。

ポスター賞は、東北アジア研究センターの程永超さんが「どこが真実?どこが虚構?:朝鮮通信使関係巻物についての一考察」、学際科学フロンティア研究所の齋藤勇士さんが「アルミニウムと水燃焼による革新的宇宙推進システム実現に向けて」という発表で、それぞれ受賞されました。

筆者は、人との出会いによって、自分の研究を深めたり、広げたりすることが可能になったという感覚を持っています。それは筆者がロシアという、かなりのレベルのコネ社会(!)を研究しているためかもしれませんが、それはそれで悪くない、それどころか結構、いや、かなり楽しいと思っています。そして、次回の若手アンサンブルワークショップにもおもしろい方がいるといいな、とか思っています。(磯貝真澄・東北アジア研究センター)

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