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【ゲーム】十三機兵防衛圏クリア後感想~当方、SF好キニツキ

switch『十三機兵防衛圏』エンディング到達。プレイ総時間は約23時間。

機兵起動!(登場キャラの郷登蓮也っぽくシャキーン)

はい。十三機兵防衛圏をクリアし、数々の厨二病的症状がぶり返している、ぎっくり腰おじさん長谷川誠(回復率80%)です。

いやぁ…。なるほどねぇ…。このエンディングに向かっていることは、伏線や散りばめられた小話などから、ちょっと予想はしていましたが…。非常に良いSFでした…(遠い目で)終り方に関して某有名SF映画を例に出すとネタバレしてしまうので避けますが…。

ということで、クリア直後の興奮が冷めやらぬまま、晩酌を開始。ある意味深夜に溢れる想いをラヴレターにしたためるかのように感想を書きだすわけです。乱筆乱文ご容赦下さいまし。

以前noteでちょろっと紹介した際、「SF好き」「SF耐性のある人」でなければ楽しめないと書きましたが、徐々にネタバレしつつも怒涛のごとくエンディングに向けて進むストーリーにニヤニヤしながら揉まれて再認識。これは「SFが大好き」な人でないと「満喫できない」かもしれません。

ちょっと話が脱線しますが、登場キャラの”鞍部十郎”の機兵バトルスキルに「たったひとつの冴えたやりかた」というものが存在します。これ、もうハヤカワSF大好き紳士淑女ならピンとくるどころか、ニヤケてしまうのですが…

そうだね!ジェイムズ・ティプトリーJr先生、朝倉久志さん翻訳(朝倉さん翻訳ファン)だね!

そう。物語中でもアーサー・C・クラーク先生の三原則の1つ「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。」が引用されていたりと、この辺のSFヲタ知識のリミックス具合が非常に良いのです。

ヒップホップやハウス、テクノミュージックにおいてサンプリング、リミックスでとんでもない名曲ができちゃった、みたいな具合なんです。

音楽同様にリミックス元を知らなくても名曲は名曲として全然楽しめるわけですが…。やはり元ネタからアレやコレやの情報を得ていた方が、名曲を色んな方向から満喫できるのではないでしょうか。そういった意味で「SF大好き」でないと「満喫できない」可能性があるのでは、と。

また、この『十三機兵防衛圏』。”ゲーム”としてのシステムを楽しむ(RPG、ハクスラ、メトロイドヴァニア等々のような”ゲーム”としての娯楽)というよりも、完全なSFノベルゲーム(テキストを読み進める形)だと思いました。

機兵という名のロボで防衛戦を行う「タワーディフェンスバトル」はオマケのミニゲーム。ロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』読んでたら、パワードスーツで戦いたくなる、そんな願望を叶えたオマケ。足なんて、ただのオマケなんです。偉い人にはそれが分からんのです(ジオン軍技術者的な顔で)

そのため、「文章読みたいんじゃねぇんだよ!ゲームしてぇんだよ!」という方や「何かSFって、フィクションなのに専門用語多くて分かりにくい…」という方々には、あまり評判がよろしくないんでしょうねぇ。

まぁ平たく、自虐的に言うならば、SFヲタがキャッキャ騒ぐ大名作です(笑)

物語に登場する近現代は、太平洋戦争時と1985年。この時代設定感からも、一番ぶっ刺さるのは80年代に青春を謳歌していた40~50代のSFヲタでしょう。あ、申し遅れました。私40代、SF大好きっ子です(笑)

オマケバトルはストーリークリアしても100%いきませんでした(白目)
そして何といっても焼きそばパン(笑)
実は”焼きそばパン”食べながらプレイしてしまいました…

そして登場人物達。まさか、この焼きそばパン帝国軍人(比治山隆俊:ひじやまたかとし)が、BL層狙いのキャラだとは思いもしませんでしたよねぇ(笑)登場人物に関しても、色々な嗜好を全方位でカバーしていたように思います。ほんともう、芸が細かい。

ちりばめられたSFネタ、個人個人のお好みで推せるキャラクターたち。ゲームだからこそ表現できる重層的な物語進行。とても良質な国産SF超大作でした、ごちそうさまでした!(合掌)

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