遠野物語105

また世中見(よなかみ)というのは、同じく小正月の晩に、いろいろな米で餅をこしらえて鏡にし、同種の米を膳の上に平に敷き、鏡餅をその上に伏せ、鍋を被かぶせ置いて翌朝これを見る。餅についた米粒こめつぶが多いものがその年は豊作になるといって、早・中・晩の種類を選定する。

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