遠野物語25

大同の祖先たちが、始めてこの地方に到着したのは歳の暮で、春のいそぎの門松を、まだ片方立てないうちに元日になったと言って、今もこの家々にては吉例として門松の片方を地に伏せたままにして標縄を引き渡すとのことだ。

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