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37.4°-世界は物語で出来ている

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将来の一流ライターが見られるかもしれないマガジン 毎回用意された"お題”を基に、ライター達が作品をつくっていきます。
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#推し活

放浪・新大久保編【推し活リベンジ!07】

推し活を充実させるために池袋・秋葉原と、オタク御用達の街を放浪した私。 池袋では思ったより高価なアクリルフレームを入手、秋葉原では何の成果も得られなかった……と、時間と労力をかけた割に収穫が納得のいくものではなかった。 ふと、ここで2つの街の特徴に気づく。 「二次元やん……」 池袋・秋葉原はどちらかと言えばアニメ・漫画がメインだ。説明するまでもないが。 私の推しは三次元だ。次元が違うから、訪れたところでそもそも望む結果が得られるはずがない。 だとすると、三次元で推し活

放浪・秋葉原編【推し活リベンジ!06】

私の推しグッズで最も入手しやすいものはトレーディングカード。 そういうカードが最も入手しやすいのはどこだろう? と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが秋葉原だ。 インターネットで検索してみると、カードショップが数えきれないほどあるようだ。早速、仕事終わりに行ってみた。 結論から申し上げると……何の成果も得られませんでした。 これが進撃の巨人の調査兵団の隊長なら遺族に向かって土下座ものだが、今のところ自分しか関係していないので問題は特になし。 強いて挙げるなら、推しを求めるがあ

知りたくて、わからなくて【推し活リベンジ!04】

推しのプロフィールに関して、最低限の情報しか判明していない。 出身地、生年月日、身長体重、出身校、野球選手としてのキャリア……と、どのメディアでも大体この程度。余裕がある媒体だと趣味や家族構成くらいなら載ってるが、ざっくりとした情報しかない。 例えば「趣味:音楽」とある場合、聴くのが好きなのか、楽器を演奏するのが好きなのか、ジャンルはなんなのか、最近聞いて良かったオススメの曲はあるか……といった具体的な話まで掘り下げてもらえない。 活躍している現役選手ならありとあらゆる情報

無価の宝が無価之宝【推し活リベンジ!03】

プロ野球の世界は非情である。 現役を引退した選手のグッズは、どんなに在庫があろうとも翌年には店頭から消えている。前回も言及したが、よほどのスタープレーヤーでない限り、引退後に球団から公式グッズが発売されることは叶わない。 「推しは推せる時に推せ」 誰が言い出したかわからないが、推し活界隈にはこんな金言があるが、全くもってその通りだ。 現役選手なら、例えケガや不調で2軍に落ちても、グッズは継続して販売される。それがある時に手に入れないと、後々後悔することになるかも知れない。

グッズ入手困難(と言えばポジティブ)【推し活リベンジ!02】

私の推しは、グッズが少ない。 空き時間を利用してスマホでメルカリ、ヤフオク、その他ショップのサイトで推しのグッズを探すが、プロ野球現役時代のものはまず見つからない。結果を残せなかったからだ。 レジェンドだのスターだのと呼ばれる人だったら、引退後……極端な話、本人がこの世を去っても不定期でグッズは作られるだろう。 プロ野球選手に求められるものは「記憶」か「記録」。いずれにせよ、一軍メンバーとしてマウンドで輝き続けられた人がそうなれる。 推しは現役時代、残念ながらそうはなれなか

朝のルーティンで誓うこと【推し活リベンジ!01】

推しがいるアラサーの朝は早い…わけでもない。 いつもの時間に目を覚まし、Youtubeで推しが出演している動画を流してから、朝食を食べたり、身だしなみを整えて出かける準備をしたりする。 この時、推しが動画全体ではなく部分的に映っているものを選ぶ。推しが出るたびに手が止まるからだ。全編に出ていたら何もできなくなってしまう。 逆に、全編に出ている動画はいつ見るかって? 実は10分以上出続けている動画がいくつかあるが、ブックマークしただけで1本も見られてない。だって、ずーっと推し

プロローグみたいなもの【推し活リベンジ!00】

好きな人やキャラクターを追っかけ、その一挙手一投足に熱狂する「推し活」。 熱心なファンの存在は経済を動かす。既にマーケットとして成立しており、日本のエンタメビジネスの一角を担っていると言っても過言ではないだろう。 推し活の形はさまざまあり、ライブやグリーティングで直接会う、グッズを買う、動画やSNSをチェックする、妄想する(?)など、推しに関することであれば何でも「推し活」と定義できるらしい。まったく、便利で柔軟な世の中になったものである。 私にも推しがいる。 しかし、私の