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37.4°-世界は物語で出来ている

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将来の一流ライターが見られるかもしれないマガジン 毎回用意された"お題”を基に、ライター達が作品をつくっていきます。
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#思い込みが変わったこと

あんこが嫌い。

私はあんこが嫌い。美味しくないから嫌いなのだ。 しかし、東山魁夷の絵を見た後のあんこは心に沁みて美味しいのだ。 ***  コロナ禍が続き、もはやこの状態が普通でいいんじゃないかと思い始めた頃。ポストコロナなんてことは期待せずに、ウィズコロナで生活を社会を制度を考えたほうが良いんじゃないかと思うようになった2021年の秋。  気になるあの子が、ピロリンと私のスマホを鳴らしてくれた。気になるあの子というのは、恋愛対象とかそういう色っぽい間柄ではなく、昔働いていた会社の女性の

血も涙もない都民様?

※このエントリーには東京都民および首都圏在住者には当たり前すぎて超絶つまらない話が書いてあります。 地方在住者が必要以上に畏怖する存在、東京都民(≒首都圏在住者)。 理由は様々あるが、その中の一つに「鉄道の人身事故で人が亡くなっても悲しまない」が挙げられる。 尊い命が失われたのに、都民様は悼むことなくイライラ。行儀の悪い輩は「運行再開はいつになるんだ」と駅員に突っかかる始末だ。その姿は「都会に染まる恐ろしさ」を田舎者に見せつけ、「東京に行くとみんなああいう風に心が冷え、

「この子達をいじめたら絶対許さないからな」と言った先生。・・その先の話

東南アジアのとある国では、お金を稼ぐために、本当は英語だか日本語だかがそこまで上手ではないのに、「通訳出来るよ」と言って観光客に話しかけて客にする子達がいる。だがそうやってはったりを繰り返すうちに、観光客から学んだ英語(日本語だったかもしれない)が本当に話せるようになっている。という話を何かの本で読んだ時、「ちゃんと話せないのに相手に失礼だ」とか「全然話せないじゃないかと思われるんじゃないか」とかつい考えてしまいがちな私は、その少年達の発想と行動力にえらく感心したものだ。

バイト中のクレームから学んだこと

 私が幼かった頃、保育園でよくS君と遊んでいた。三輪車がお気に入りでふたりで競争していたのを覚えている。当時のことを母に聞くとS君のお母さんから「仲良くしてくれてありがとう」とすごく感謝されたと話す。私としては何も感謝されるような覚えはないのだが、褒めてもらえるのはうれしいものだ。S君がダウン症という「障がい」を持った子であると認識したのはしばらく経ってからである。S君のお母さんは不安だったのかもしれないが、子どもにしてみれば 一緒に遊んで楽しければそれでいいという感覚なのだ