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戯作者としても著名な「山東京伝」が描いた浮世絵ほか

2021年9月-10月に展示されていた浮世絵。

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蚊帳かや遊女と遊客Courtesan with a  Customer by the Mosquito Net

鳥居清信(1664〜1729)筆
江戸時代・18世紀
鳥居清信は鳥居派の祖。上方役者の父・清元に従って江戸へ下り、歌舞伎関係の絵を描きました。役者絵は誇張された描線と形態による「瓢箪足蚯蚓描ひょうたんあしみみずがき」で豪放な江戸歌舞伎を表現しつつ、流麗で簡略な描線に簡単な彩色を加えた美人風俗がも描きました。(東京国立博物館の説明札から引用)

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【風流近江八景・あわずの晴嵐】

北尾きたお政演まさのぶ(山東京伝《さんとうきょうでん》)筆
江戸時代・18世紀
浮世絵界を支えた一人である北尾重政の門人。黄表紙きびょうしの挿絵を中心に美人画や役者絵を描く一方、執筆でも頭角を現し、山東京伝さんとうきょうでんの名で戯作者としての地位を不動のものとしました。浮世絵師としての活動は、天明年間(1781〜1789)が中心。(東京国立博物館の説明札から引用)

なお黄表紙とは、辞書には「江戸時代中期に刊行された草双紙。絵を主として会話や簡単な説明で筋を運ぶ滑稽(こっけい)文学」とある。

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風俗東之錦ふうぞくあずまのにしき子をあやす母と浴後の女Mother Fondling Baby, and Woman after Bath

鳥居清長(1752〜1815)筆
江戸時代・18世紀
天明期(1781〜1789)を代表する浮世絵師で、スラリとした長身のお美人画が特徴です。大判錦絵を横に2、3枚つないだ大画面に、野外風俗を描いた健康的な美人風俗図を多く残しました。役者絵では出語り図などを描き、写実的要素を強めています。
Torii Kiyonaga gained widespread popularity in the Tenmei era(1781-1789) for his prints of contemporary women as unusually tall ando slender figures full of vitality.


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