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Carl Zeiss Jena Tessar2.8cmF8

広角が欲しい

旧コンタックスのレンズで広角が欲しい・・・
戦前モデルでは、Tessarの28mm
戦後モデルでは、Biogonの21mm
M型ライカに問題なく取付けられるのは、Tessar28mm
探すことにした

レモン社名古屋

ネットを検索していたところ、カメラのナニワグループで発見。
レモン社名古屋とレモン社銀座教会店で見つけた。
名古屋のレンズを銀座に取り寄せ、見比べる。
1本目(銀座在庫品)
強いクモリあり、スレあり
2本目(名古屋取り寄せ品)
クモリあり、スレあり

名古屋から取り寄せたレンズ方が状態が良い。
迷わないレベルで違いがあった。

クモリはオールドレンズの宿命だから、ある程度は仕方ない。

広角レンズでテッサー型

戦前に発売されたTessar2.8cmF8(3群4枚)
コンタックス用としては、距離計連動しない唯一のレンズ
28mmという焦点距離は、今ではそれほど広角ではないが、1933年の発売当時はかなりのものだった。
同じ時代、ライカでは28mmという広角レンズは発売されておらず、Hektor28mmF6.3(3群5枚)は2年後の1935年に発売されている。
28mmでテッサー型はかなり無理があったようで、1段絞る事を推奨していた。

発売時の価格
Tessar2.8cmF8_115RM
RM=ライヒスマルク(1924年から1948年まで使用されたドイツの公式通貨)

発売時の売り文句

1933年発売当時の話
1つ絞ってF11にすれば『被写界深度はイエナからドレスデンに達する』という冗談
混じりの売り文句があった
(難解な冗談を解説)
カール・ツァイスの本拠地はイエナ
(カメラを生産する)ツァイス・イコンの本社工場はドレスデン
町は約180km離れているが、F11まで絞れば、本社のイエナでドレスデンの工場までピントが合った写真が撮れますよ!という、地理感と被写界深度の知識が無いと、理解不能な冗談🤭

被写界深度が理解しやすい図説

ワイド ノン・コーティング

レンズがクモっているせいなのか、ノンコーティングのせいなのか。
白っぽくなる描写が独特。
開放F8の周辺光量落ちを含めた描写の方が好み
F8と暗いレンズなので、用途は限られる
暗いこと以外に不満がないため、このレンズ購入から2年、28mmは他メーカーを含めて、買い足していない。

M9_青空
M10R_逆光
SL2-S_京都・神護寺
SL2-S_京都・神護寺
M9_クモリのある描写
東大寺に味が出ている(当社比)
SL2-S_京都・瑠璃光院


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